彼女を傷だらけになるまで

画像はイメージです

長いです。
創作風にまとめてみました。

私子20歳、大学生
彼男24歳、私子の当時の彼氏
虎男17歳、私子の弟

私子は小さい頃父親に虐待されたことがあった。
最初は普通の家庭だったけれど、虎男が生まれてすぐ母親が病気で亡くなり、それから父親は人が変わったようになって女を連れ込んだり私子や虎男に手を上げたりしていた。

二年くらいたった時に母方の祖父母が異変に気付き、私子と虎男を引き取って育ててくれた。
同居していた母兄夫婦も私たちを実の子のように可愛がってくれたし、虎男もちょっとシスコンだけど剣道の強い健全な高校生に育った。

私子は大学入学と同時に一人暮らしを始めた。
しばらくして彼氏ができた。
それが彼男だった。


彼男は最初は優しくて男前な好青年で私子も幸せな毎日を送っていたが、時間が経つにつれて暴言を吐いたり、遂には暴力を振るうようになった。
一人暮らしの私子の家にちょくちょく泊まりにきては料理と体を求め、少しでも逆らうと暴言暴力。
今考えたらすぐ逃げ出すべきだったんだけど、昔の記憶もあって、殴られたりしても黙って震えているしかできなかったし、誰にも相談できなかった。

彼男と付き合って二度目の冬、私子はいつものように実家に帰る支度をしていた。
長期休みにはいつも実家に帰っていたし、彼男もさすがにそれは妨害してこなかった。
しかし突然乱入してくる彼男。

彼男「お前何してんだよ」

私子「明日から帰省するのー」

彼男「は?何言ってんの?俺帰っていいなんて言ってねーよ」

私子「でも帰るって言っちゃったし・・・」

彼男「ふざけんなよ!許さねーからな!いますぐ電話して断らないとぶっ殺すぞ!!」

私子が拒否すると殴る蹴る。
裸にされて外に出すぞ、と脅されついに電話すり私子。

私子「もしもし。うん、私子だけど」

虎男『ねーちゃん!どしたの?明日帰ってくんだろ?俺駅まで迎えに行くから!!』

虎男の声を聞いてまた泣きそうになるけど、彼男に髪を引っ張られて痛い。

私子「ごめんね、ちょっと大学の用事できちゃったから今回は帰れなくなっちゃった」

虎男『えー。なんで?ねーちゃんなんかあった?』


私子「なんにもないよー。大丈夫。ごめんね。みんなによろしく言っといて」

虎男『ねーちゃん』

私子「じゃあね」

切った。
体中痛くて泣いた。
泣いたらまた殴られた。
それから無理やり何回も抱かれて、気が付いたらもう夜で真っ暗な部屋で一人だった。
裸で寒くて泣いた。
そしたら玄関でがちゃがちゃする音が。
やばい彼男帰ってきた!と思って慌てて隠れようとしたけど、間に合わなくて誰かが家に入ってきた。
電気つく。
虎男だった。

虎男「ねーちゃん!」

私子「虎男・・・」


慌てて体を隠す私子。
私子のあざだらけの体みてびっくりしてる虎男。
でもすぐに近づいてきて、自分の服をかけてくれた。

虎男「ねーちゃんどうしたんだよすごい怪我じゃん!病院いこ病院!」

私子「だめ・・・大丈夫だから・・・」

尋常じゃないと察したらしい虎男、黙って風呂をわかして私子の傷の手当てをして、あったかいお茶を入れてくれた。

虎男「誰にやられたんだよ」

私子「大丈夫だから」

虎男「全然大丈夫じゃねーよ!じーちゃんとばーちゃんが行ってこいって言ってくれて俺来たから良かったけど、俺来なかったら死んでたかもしんねーじゃん!」

私子「うん・・・」

虎男「俺やなんだよ、ねーちゃんが怪我とかすんの。あいつ(父親)のこと思い出すしさ」


私子「あんた・・・覚えてたの?」

虎男「覚えてるよ。俺庇っていつもねーちゃんばっかり殴られてたしょ。だから大きくなったら俺が守ってやるって思ってたんだぜー」

私子「生意気・・・」

虎男「俺ケンカ負けたことないし超強いよ!ねーちゃん一人くらい俺が守ってやるから話せよ!」

あんまり嬉しくて、泣きながら全部話した。
虎男は黙って聞いてくれたけどすごく怒ってた。
ちなみに虎男は強面で警察官志望、ガタイも良かったから安心した。

しばらくすると落ち着いて私子が料理作って二人で食べた。
次彼男が来たら別れ話しよう、と話してたら彼男キタ---(゜∀゜)---!!!

ワクワク

彼男「!誰だよこいつ!さては私子浮気しやがったな!しねよ!」

私子「紹介します。こちら弟の虎男くん」

虎男「うぃーっす。よろしくっすー。んでちょっと話あるんすけどー」

彼男「なな・・・なんだよ・・・」

虎男立ち上がって彼男睨んでる。
彼男(170)を軽~く見下ろす虎男(184)。

虎男「あんたが姉貴にしたこと全部俺があんたにしてもいいっすかね?」

パキパキ指鳴らしてる虎男。
姉の私がみても怖いよw虎男ノリノリw私子もなんか楽しくなってきたw
私子を泣かせないように気を使ってくれてたんだなあ。

彼男「いや・・・俺私子の彼氏だし・・・」

虎男「彼氏?彼氏って彼女を傷だらけになるまで殴って寒い部屋に裸で放置するんでしたっけ?」

彼男「は?俺知らな」


虎男「ふざけんじゃねーよ!なにが彼氏だ聞いて呆れる!全部割れてんだよ!出るとこ出てやろうか?ああ?」

ものすごい剣幕の虎男。
坊主頭の毛が全部逆立ってるよ・・・。
今にも噛みつきそうな勢いに彼男たじたじ。

虎男「今すぐ合鍵返せ!んで二度と姿見せんな!今度てめーの話聞いたらたたじゃおかねーからな!!」

彼男、合鍵置いて逃走。
なんか笑えた。

私子はそのまま虎男と実家に帰省。
みんな温かく迎えてくれた。
新年早々に引っ越しも済ませ、それから彼男には一度も会っていない。
虎男はあれから背が2センチ伸びて、高校も卒業して今では立派な警察官です。
この前「ねーちゃんに会わせたい人がいる」と彼女連れてきやがりました。
結婚式では私子への手紙を読んでくれるらしい。
ねーちゃんは嬉しいよ。
あんたは最高の弟だよ。
ねーちゃんの誇りです!
彼女大事にしろよ!

そして私子も来年春結婚します。
未来の旦那は強くて優しい人です。
厄落としに投下してみました。

支援ありがとうございました!


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