自分勝手な考えしか出来ない浅はかな母は、佐藤と言う存在をすっかり忘れて夫から再び愛される日を夢見ていました。
しかし、そんな母の独りよがりな気持ちを打ち崩すかの様に突然、その男が家の前に立ったのでした。
母の旧悪を暴き立てるかの様に『佐藤が戻るまで、離婚は待ってやる』と言う夫の言葉を母に思い出させるかの様に、ついに佐藤が母の前に姿を現したのでした。
正月も半ばを過ぎようとしていたある晩の事。
父の同級生で、同じ町内に住んでいる鈴木さんが尋ねて来ておりました。
鈴木さんは父が富山から帰って来てからすでに何回と無く遊びに来ており、父と酒を飲んでは、楽しそうにおしゃべりをして行きましたが、この日は、父にいつもの様に仕事を頼みに来ていたのです。
鈴木さんの屋号は『曳鈴』と言い、『曳き屋』を仕事としておりました。
『曳き屋』とは、建物などが道路などの拡張に引っかかった時に家を壊すには勿体無いし後ろに土地もあるような場合、その家ごとジャッキで持ち上げてコロなど使い、家ごとそっくり移動させる仕事です。
『曳き屋』の仕事が無いときは、鳶の仕事もしており3~4人の人足を使っていますが、『曳き屋』の仕事が入ると父にも手伝いを頼みに来るのでした。
二月早々の仕事で、三日もあれば終わる簡単な仕事なのでした。
もちろん父もいつものように二つ返事で受けたのでした。
そんな話も終わり、にぎやかに酒を酌み交わしていたときに玄関が開く音がして「今晩は、よっちゃんいるかい?」と一声聞けば誰だか判る、だみ声が響くのでした。
その声をお勝手で聞いた母は、背中にゾッと悪寒が走り、顔から血の気が引いて行きます。
とうとう佐藤がやって来たのです。
居間に招き入れられた佐藤は、父やその場に居合わせた鈴木さんに新年の挨拶などをしております。
母もいつまでもお勝手に隠れている訳にもいかず、新しいお酒と佐藤のための杯を用意し、覚悟を決めて居間に行くのでした。
佐藤との浮気が夫にばれている事を『佐藤にも悟られるな』と言う夫の言葉通りに笑顔を作ろうとするのですが、口元が引きつっているのが自分でも解ります。
そんな母の気持ちも知らないで佐藤は
「やあ、サッチャン新年明けましておめでとう。どうかな?久しぶりによっちゃんが帰って来ていい年だったかな?」
・・・と、すでに何処かでたらふく飲んで来たであろう赤い顔に、これも充血した赤い目をいやらしく母に向けます。
その佐藤の目は「ワシの女だと言う事を忘れていないだろうな?」と母に問いかけている様で、母は思わず父の顔を盗み見するのでした。
夫と佐藤は、いつもの様に去年の仕事場であった事を楽しそうに話をしております。
しかしその二人の胸の内に渦巻く自分を巡る思いを両方とも知っている母は気が気ではありません。
佐藤は夫に向かって陽気に話をしておりますが、時折、母にそのいやらしい視線を送りながら「幸子はいつもワシのチンボでもだえ狂っていたんだ・・・お前の妻はもうワシの『女奴隷』なのも知らないで哀れなもんだ・・・」と父の事を内心ではあざ笑っている事でしょう。
父はそんな佐藤と母を見比べながら「ふん、今に見ていろ・・・幸子を追い出して、お前に赤っ恥をかかせてやる・・・」と、これも思っているのでしょう。
母は極力自然に振舞おうと心がけますが、父の一言、佐藤の一言に敏感に反応してしまいます。
母のそんな反応を父が知っているとは思っていない佐藤は、自分の『マゾ奴隷』を夫の前で辱めている感覚になって悦に入っていたのでしょう。
11時を過ぎた頃に鈴木さんが帰りました。
母は誰にでもしている様に玄関先まで出て庭から客が道へ出るまで見送ります。
『佐藤さんも一緒に帰ってくれればいいのに』と母が思いながら玄関に戻ると「佐藤さんも帰るそうだ」との父の声に送られて、赤い顔をした佐藤が居間から出てきました。
本当は佐藤を送りたくは無い母ですが、どうすることも出来ません。
玄関を出るとき、佐藤が母に顎をしゃくって付いて来るように目配せします。
佐藤は玄関脇のお勝手の前を通り母屋と夫婦の寝室にしている納屋との間の凹んだ陰に(母屋と納屋は階段で途中まで繋がっていて丁度屋敷が凹形になっていた)母を連れ込みました。
「どうだ?・・・幸子、明日出てこれないか?久しぶりに可愛がってやるぞ」
・・・と、母の気も知らないでいやらしく囁きますが、そんな誘いを今の母が受けられる訳はありません。
母は言葉も出ずに、激しく頭を横に振ります。
「なんだ幸子、もう三月もワシの精子を飲んでいないんでそろそろワシの太いチンボを尺八して飲みたくなったんじゃあないのか?それとも何か?義男の汚い精子でも飲んだのか?」と佐藤は言葉で母を凌辱するのです。
佐藤は久しぶりに会った母に『マゾ奴隷』の気持ちを呼び起こさせようとしたんだと思います。
「止めてください!もうお父さんが帰って来たんです。お願いですから、もう忘れてください・・・」
母はやっとそれだけ言うと佐藤を振り切るように玄関に駆け込みました。
玄関を後ろ手に閉めると母は目を瞑り呼吸を整えるのでした。
久しぶりに聞く佐藤の声は、おぞましく汚らしく聞こえます。
しかしそれと同時にここ何ヶ月も夫にさえ抱いてもらえない母の体は、熱を持ち佐藤のいやらしい囁きに母の下腹部はジン・・・と痺れ、久しぶりに濡れてくるのでした。
それはまるで怖く、深く、今度こそ足を踏み入れたら二度と抜け出せなくなる地獄の底に母を引きずり込もうとする様な恐ろしい声に聞こえて母は身震いするのでした。
母の口の中にあの佐藤の精子が喉に絡みつく感覚がよみがえります。
愛する夫の精子さえ飲んだことは無かったのに、母は自分の口さえ佐藤の汚らしい男根で好きなように犯され、弄ばれた事を思い知るのでした。
口だけではありません体中すべてをあの佐藤の口と手足と男根でしゃぶりつくされ犯されつくされたのです。
いえ、体だけではありません。
心の中まで『マゾ奴隷』として汚辱されつくしたのです。
こんな事を今の夫に知られたら?
いえ、決して夫には知られてはならない事なのでした。
母は更なる恐ろしさに再度身震いするのでした。
気持ちを落ち着かせた母が、居間に行くともう父の姿はありません。
きっともう寝室に行って休んだのでしょう。
『もう二度と夫を裏切らない』と誓ったのに、自分の意思とは関係なく体が反応してしまった事が後ろめたい母は、夫に気持ちの底を見透かされなくて良かったと安堵して、何事も無かったかのように汚れ物を片付け洗い物をして明日の準備を忙しくするのでした。
今の母はこうして忙しく働いているときが、嫌なことを何もかも忘れられて幸せなのでした。
入浴を済ませて寝室に行くと、いつものように夫は布団の中で向こうを向いて寝ております。
夫を起こさぬように気を遣い、ストーブを消し、そっと夫の布団に潜り込んだその時、夫が突然つぶやくのでした。
「あいつの精子を飲んだのか?」
その言葉を聴いたとたん母の体はカァーと熱を持ち、『夫に聞かれてしまった!』と心臓が高鳴りすぐに今度はスゥーと血の気が引いて冷や汗が噴き出すのでした。
母は慌てて布団から出ると畳に土下座をするのでした。
「ごめんなさい・・あなた・・許して・・・無理やりだったのよ。本当よ、飲まないと中で出すって・・・ごめんなさい・・・もうしませんからゆるして・・・」
母は体中が震えました。
寒さではなく隠していた秘密が夫に知られてしまい、また一つ夫に嫌われてしまうであろう恐ろしさが込み上げて来たのです。
「無理やりだと?お前はいつもそう言って俺に嘘を付くじゃあないか?本当はあいつのちんぼうを嬉しそうに尺八して、いつも飲んでいたんだろ?あいつがそう言っていたじゃあないか?」
夫は背中を向けたまま言いました。
「わーーー」と母は泣き崩れます。
もうどうにも言い訳が立たないのです。
「やっぱりお前は俺よりあいつの事が好きなんだな?あいつの精子なんか、嬉しそうに飲みやがってなんて汚ねえ女なんだ!」
「ちがうの!信じて、あなたを愛しているのよ!」
どう言っても信じてもらえないであろうけれども、言わずにはいられない母でした。
「ふざけるな!他にどんな事をしてあいつを喜ばせたんだ!」
夫は怒りをあらわにしてむっくりと起き上がりました。
「なにも・・・何もしていません、本当です。・・・もう決してしませんから許して・・・」
母はもうそれ以上言えませんでした。
「もうしませんだとー!盗人猛々しいとはお前の事だ!一回したらもうお終いだって事が分からねえのか!?お前みたいな汚い女は見るのも汚らわしい!あっちへ行ってろ!」
そう言うと夫は頭から布団を被って寝てしまうのでした。
母は成す術もなく泣きながら部屋を出るしかありませんでした。
そうして居間のコタツで泣きながら夜を明かすのです。
このまま『時間が経てば夫も許してくれる』と思っていた浅はかな母も、心底夫に嫌われてしまったことを悟るのでした。
みんな自分が蒔いた種とは言え、何とか夫に許して貰おうと心を痛める母でした。
しかし母の悲しみはまだ始まったばかりなのです。
幸いな事にあれから夫は「出て行け」とは言いません。
その事をいい事に母は毎日を忙しく働くのでした。
相変わらずお客が絶えることはありませんでした。
母は夫の気に触らぬようにビクビクと日々を送っていました。
この時の父の気持ちは、一刻も早く佐藤に目のもの言わせて意趣返しをして、その上で自分を裏切った憎い母を叩き出したいと思っていた事でしょう。
しかしそれには、佐藤が確実にダメージを受ける手立てが欲しかったのだと思うのです。
そのために自分の心を押し殺して我慢をしていたのだと思います。
中二日置いた夜、「珍しい酒が手に入った」と一升瓶を手土産に、またしても佐藤が家を訪ねてくるのでした。
小一時間話をして佐藤が帰ります。
佐藤の目的は、父と話をする事ではなく、勿論母と話をする事だったのです。
この前、母を誘った時にてっきり喜んで会いに来ると思っていた佐藤は、思わぬ母の態度に夫への未練に目覚めたのかもしれないと思ったのでしょう。
しかし佐藤は母を『マゾ奴隷』に調教したと言う自負があるので、母の心などすぐに取り戻せると思っているようでした。
今日、佐藤は母を納屋の奥にある作業場へ連れ込もうとしました。
そこは去年、最後に母を犯した場所でしたが、母はそんな周りから見えない所に連れ込まれては、佐藤に犯されることは解っていました。
もしそんな事をされたらそれこそ今日にも夫に離婚させられます。
母は家と納屋の間の凹みに入りそこから動こうとはしないのでした。
此処なら暗がりとは言っても通りから丸見えの場所です。
いくら佐藤でも此処で母をどうこうしようとは思わないはずです。
「なんだ?幸子ワシのチンボを尺八させてやろうと思ったのに」と佐藤もしぶしぶ戻って来ました。
「後生だから、もう私を放って置いて下さい・・・ねえ、お願いします」
母はこれ以上佐藤に付きまとわれたく無いので必死でした。
「幸子!お前はワシの『奴隷』だって言う事を忘れたか!ワシが嵌めたくなったら、いつでも嵌められる様に『オマンチョ』を濡らしている『便所奴隷』だって言う事を・・・」
「やめて!!・・・そんな大きな声を出さないで、聞こえてしまうわ・・・」
母は慌てて佐藤の言葉をさえぎるのです。
お勝手で夫が聞き耳をたてている様で気が気ではありません。
「もう、それ以上言わないで!・・・お願いします・・・」
母は泣き出すのでした。
今日もまた夫には聞かせたくない事を聞かれてしまったと思うのでした。
そんな母の様子に佐藤も戸惑ったかもしれません。
いつもなら言う事を聞かない母に声を荒げて恫喝すると、母の『マゾ奴隷』の心が反応して目を潤ませてた母が堪らない様に佐藤の足元に跪き、『奴隷の誓い』を言うはずでした。
それが思わぬ反発を食らったのです。
佐藤は此処で出方を変えようと思ったのでしょう。
今度は母の耳元で囁く様に
「幸子、思い出すんじゃ・・・お前の『マゾ』の心を愛してやれるのはワシだけだと言う事を・・・」
母は慌てて母屋の方を見るのでした。
二人は納屋の影に隠れる様に立っていました。
母屋のお勝手からは少し離れていますので、いくら夫が聞き耳を立てていてもお勝手の中からでは、今の佐藤の囁き位では聞こえないでしょう。
「幸子もワシのことを一番愛しているって言ったろ?・・・ほら、群馬へ旅行に行って山の中で二人だけで裸の結婚式を挙げたじゃあないか?思い出すんじゃ、お前を縛ってお前の好きな浣腸をしてやったろ?うん?岩の上で後ろ手に縛られてお前はワシのチンボを美味そうに尺八しながら浣腸した沢の水を尻の穴から思いっきり噴き出したじゃあないか?ワシはあの時の幸子がいとおしくて溜まらんのだよ・・・。」
母もすすり泣きながらその時の光景を思い出すのでした。
その時は確かに佐藤の事を愛していると思っていましたし、二人だけの結婚式に酔っていたのです。
「木に縛り付けて鞭打ちした時もほら、ワシの上に縛られながら跨って腰を振ったときもワシは幸子が綺麗で美しいと思ったぞ。幸子もワシに尻の穴を犯されてよがり狂ったろ?そんなお前の好きな事を全部やってやれるのは誰だと思う?幸子もワシを愛しているって言ったじゃあないか?」
佐藤は甘くとろける様に母を口説くのでした。
「ワシの精子を飲みながら『旦那様が幸子の一番の夫です。義男は二番目です』って言ったじゃあないか?」
そこまで聞いて母はハッと我に帰るのでした。
いつの間にか佐藤の囁きに心が酔ったようになり、危なく自分を忘れるところでした。
『夫が二番目』などと今の母には冗談にも言えないのです。
「違うのよ!・・あの時、あたしどうかしていたんだわ・・・あなたに騙されていたのよ・・・もう、許して・・・あたしはお父さんを一番愛しているのよ・・お願いだからもう忘れて・・・」
そこまで言うと母は佐藤の呪縛から逃れるように家の中に逃げ込むのでした。
母は玄関を慌ただしく閉めるとそのまま上がり口に崩れこみ、声を殺して泣くのでした。
自分がいかに醜く、夫を裏切り続けていたか、今更のように気付くのでした。
「そんなに佐藤と別れるのが辛いのか?」
ハッとして母が顔を上げると目の前に夫が立っていました。
夫の顔は怒りで真っ青になって小刻みに体を震わせています。
『やっぱり聞かれたんだわ』と、母はもうどうして良いか分かりません。
「来い!話がある!」
そう言って夫は寝室に向かうのでした。
母は後を追いながら恐ろしさに体の震えが止まりません。
ただ母は、夫に聞かれたのは最初だけで佐藤の囁きまでは夫には聞こえなかっただろうとの思いがあり、夫が聞いたであろう佐藤が最初に何と言ったか必死に思い出していました。
確か佐藤は最初に『奴隷』『便所奴隷』と言う言葉を使ったと思います。
母はこの期に及んで『奴隷』『便所奴隷』と言う言葉をどう言うふうに夫に説明すれば一番怒りを買わずに済むか?と考えていたのです。
夫には佐藤と『SMプレイ』をしていた事は最後まで隠したかったのでした。
寝室に入ると夫は部屋の真ん中で仁王立ちし母を睨み付けました。
母はただうな垂れて畳に座ります。
「お前はなんて言う破廉恥な事をしていたんだ!?」
夫の罵声が飛びます。
「ごめんなさい・・あなた、もうしませんから許して・・・」
母はここ何日間ですでに何百回も言った言葉しか出ません。
今更、そんな事を言っても夫が許せるはずは無いと解っていても謝るしかないのです。
「お前はそうやって嘘ばかり付くじゃあないか!あいつとは何もしていないだと!?笑わせるな!!!群馬で裸で結婚式を挙げただと・・・?縛られて浣腸されておまけにケツの穴まで犯されてよがり狂っただと!?あいつを一番愛していて俺は二番目だと!?!ふざけるの!もたいがいにしろ!!」
夫は怒り狂っていました。
(イャーー!!)
母は心の中で悲鳴をあげました。
(聞かれていた!全て夫に聞かれていた!・・・)
目の前が真っ白になり、母は一瞬気を失い畳に倒れこむのでした。
そんな母に父は罵声を浴びせ続けましたが、気を失い放心状態の母には何を言っているのか解りませんでした。
ただ最後に「出て行け!!今すぐ出て行け!!あいつの所へでも何処でも好きなところへ行け!!俺の前に二度と顔を見せるな!!」と怒鳴られると、そのまま腕を取られて階段の踊り場に放り出されました。
狭い踊り場にボロ屑のように投げ出された母に向かって父が
「畜生!!お前のやった破廉恥で淫乱な事は洗いざらい世間様に聞いてもらうぞ!勿論、お前のお袋にも聞いてもらう!・・・いや、お袋だけじゃあない。兄弟や親戚中にお前の汚い淫売ぶりを話して顔向け出来ない様にしてやる!子供達にもよーくお前の淫乱振りを言い聞かせておくからもう二度と顔を見せるな!!」
目の前の障子がビシッと閉められて、母はようやく我に帰るのでした。
もう涙も出ません。
何も考えられません。
全て失ったのでした。
母はその後でどうしたのか覚えていませんが、次に気が付いたときは居間のコタツに突っ伏していました。
(死にたい・・・。)
母は本気で思いました。
(明日の朝、もう一度夫に謝ってから出て行こう。年老いた母親や子供達には黙っておいてくれるように頼もう。そして何処かで死んでしまおう。)
そう思う母でした。
子供達の顔が浮かびます。
夫の笑顔も浮かびます。
幸せだった暮らしが思い出されるのでした。
母は最期まで父がお勝手で二人の話を聞いていたんだと思っていたようですが、それを聞いた私は、父が聞き耳を立てていたのは、お勝手では無いと思い当たりました。
当時、階段の下にはそのデットスペースを利用した物置が作ってあり、漬物や乾物などを入れてあり、お勝手から小さな扉で出入りが出来たのです。
父はそこに潜り込んで節穴から目の前の二人のやり取りを聞いていたんだと思うのです。
ですから佐藤の囁きも手に取るように聞こえたのでしょう。
しかし、その時の父の怒り絶望感は、どれほどだったでしょう。
自分の愛する妻がそこまで汚されて弄ばれていようとは、思ってもいなかったでしょう。
普通の浮気でしたらもしかしたら許せたかもしれません。
しかし、母は佐藤の『マゾ奴隷』にされていたのです。
しかも夫である自分をないがしろにして、佐藤に『愛』を誓っていたとは、到底我慢が出来ない事だったでしょう。
それと同時に佐藤へのどうしょうも無い怒りが益々込み上げて来たことでしょう。
父は考えたのだと思います。
勿論そんな佐藤への復讐をです。
そして、さっき母にぶつけた自分の言葉で思い当たったのでしょう。
佐藤に恥をかかせて社会的に制裁を加える手立てを・・・。
夜も明けきらない頃、寝られずにまんじりともしないでコタツに居た母の前に、これも一晩中寝られなかったであろう父が立ちました。
母は慌ててコタツから出て畳に土下座をするのでした。
「おなた・・・ごめんなさい・・もう許してくれなくてもいいんです。私が馬鹿でした。・・あなたを忘れてしまうなんて・・・あたし・・・あなたと離れて寂しかったのよ・・・そこを・・・でも・・・あなた信じて!今は心から後悔しているの。なんで、なんであんな人と・・あんな事を・・・今は・・ううん、前からずーと、あなただけを愛しているのよ・・・もう遅いのは解ります・・・だから死んでお詫びします・・・お願い・・私が死んだら子供達にだけは言わないでくださいお願いします」
さっきからずっと考えていた言葉です。
もう枯れ果ててしまったはずの涙が、また溢れてくるのでした。
そんな母の前に父が座ります。
「もう一度だけチャンスをやろう。別れるかどうかはそれで決める。お前が俺の言う事をちゃんと守れれば、たとえ別れるような事になってもお前のお袋や子供達には何も言わないでやる」
その言葉を聞いた時、母は信じられぬ嬉しさに思わず父の膝頭に取り付き大声を出して泣くのでした。
「何でもします。何でもおっしゃって・・・なんでも・・・」
単純で先の事など深く考えられない浅はかな母は、『今すぐには、この家から出なくて済む』というその事だけで本心から喜ぶのでした。
父の出した条件と言うのは、今までの佐藤との浮気を『告白文』として、初めから全部を文章に書くと言うものでした。
佐藤の女漁りは有名でしたが、自分の社員の妻に手を出す事については噂では流れておりましたが、実際に表立って問題になったことは無かったようです。
おそらく佐藤が裏でうまく立ち回っていたのでしょう。
そんな事が表立てば、ほとんどが単身赴任の佐藤組の社員が安心して仕事など出来なくなることは必定です。
そこを父は攻めようと思い当たったのでした。
母に佐藤のサディストとしての振る舞いや、セックスの悪趣味など実際に『奴隷妾』になった本人に告白文を書かせて、佐藤の会社や社員は勿論の事、取引先にまで配ろうと言うのでした。
母に断れる筋合いはありませんでした。
それからの母は、佐藤との始めての浮気から『マゾ奴隷』に調教されて行く過程などを手紙の便箋に約二ヶ月もかけて書き出したのでした。
はじめは本当の事などをあまりあからさまに書きたくは無い気持ちがあり、上手く書けなくて夫に散々叱られて何回も書き直しをさせられながら書くのでした。
自分がその時どんな気持ちで佐藤の男根を尺八し精子を飲んだか?とか、自分が何とお願いして佐藤の男根を尻の穴に嵌めてもらったか?など、とても夫の前では言えない事も最後には書くように命じられるのでした。
そして書きあがった物を夫に読んでもらって、時にはその場面の再現までさせられるのでした。
浅はかな母の事です。
嘘や夫に知られたくなくて書かなかった事などは、再現の時などにすぐにばれてしまうのでした。
私は今になって、母の告白を文章に書き起こしながらある事に気が付いたのです。
それは、母とただならぬ関係になってから母に自分の浮気話を話させた時に母は二十年以上も前の話なのに、ついこの間浮気をしていたかの様に身振り手振りを交えて少しも恥らう事も無く楽しそうに話をするのです。
その姿を見てこの人の心の中はどうなっているのだろうか?・・・と、不思議に思っていたのですが、この箇所の告白テープを改めて聴いてみて『なるほど』と思い当たったのです。
それは、母は浮気がばれた時に父にその全てを告白文として一旦自ら書き、その上再現までしていたのでした。
その為、母は自分の浮気のことは、自分の中で何回も繰り返しシミュレーションしており、忘れられない出来事として昨日の事のように心に焼き付いていたのでしょう。
そして、その挙句の結果として愛する夫に許して貰ったと言う思いがあり、自分の心の中では当時の浮気は恥ずべき事でも隠す事でも何でも無い、いわば夫公認の楽しいゲームだったという思いがあるのでしょう。
ですから二十年以上も前の事を、正確に恥ずかしげも無く語れたのでしょう。
母が毎夜、告白文を書いていたその最中にも佐藤は頻繁に家を訪ねてきました。
母が余りにも言う事を聞かないので、二月になるとさすがに佐藤も焦って来たのでしょう。
家に来る度にお土産を買ってくるようになりました。
「いいネクタイがあったから、よっちゃんに買って来た」と言いながら、「ついでにサッチャンにもネックレスがあったから買って来たぞ」と、ついでのはずの母の土産のほうが見るからに高価だったりと、毎回何がしかの土産を父や子供達にと買ってくるのでした。
佐藤が良く使う手だということは、母は勿論の事、父にも見え見えですが、二人は口裏を合わせているために気付かぬ振りをするのでした。
『この時期の出来事だったのか!』と今になって私にも納得する事がありました。
ある晩、家に来た佐藤が「ほれ、ジュン、お土産だ」と言って、スケート靴を買ってきてくれたのでした。
それは私が欲しかった『ホッケー型スケート靴』でした。
当時の子供達の間で流行っていた物だったので、私は飛び上がって喜びましたが、何故急に佐藤の叔父さんがこんな高価なものを僕に買ってくれるのか?・・・とても不思議に思ったことを覚えていたのです。
今から思い返すとあの時、佐藤は母の関心を買いたくてプレゼント攻めをしていたんでしょう。
当然、その時も私にかこつけ母にはもっと高価なプレゼントをしたのでしょう。
ある晩の事でした。
いつもの様に佐藤と父が居間で酒を飲んでいた時に、佐藤が話のついでと言うように急に別の話を話し始めました。
父に向かって話している様に見えても、その実、母に聞かせたかったのだと思います。
その証拠に、母がお勝手からおかわりの熱燗と酒の肴をお盆に載せて居間に足を踏み入れた瞬間に言ったのでした。
「よっちゃんは『花電車』を見たことが有るかい?」と、赤く淀んだ三白眼に淫乱な光を宿して大声を上げました。
その声を聞いて母は心臓が止まる程びっくりして、思わずお盆を落としそうになったと言いました。
そんな母の反応を佐藤は横目で見ながらニヤニヤ笑うのです。
「路面電車の飾ったやつの事かい?いやー実際には見たこと無いなー」
「ほほほ違うよ、よっちゃん『ストリップ劇場』でやってるやつだよ」
「ああー、そっちのかー。いや、話には聞くけど見た事ねえな」
「いやー面白いぞ。ストリッパーが『オマンチョ』で色んな芸をするんだ。なあ、サッチャン」
青ざめながらこたつのテーブルの上の酒徳利を替えている母に言うのでした。
「し、知りません・・・そんないやらしい話、しないでください」
母は顔も上げられずにそそくさと台所へ逃げ出すのです。
佐藤はそんな話を父にワザとして、母の羞恥心を煽っているのでしょう。
母は台所で仕事をする振りをして佐藤の話しに聞き耳を立てるのでした。
きっと父は、母が佐藤から『花電車プレイ』をさせられていた事を感付いたでしょう。
夫にまた一つ知られたくない秘密を知られてしまいました。
あれほど子宮の底から突き上げられるような身も心も震える快楽を感じ、母が嬉々として行ってきた佐藤との『プレイ』の数々が、今となってはこの身と心をこれほど苛む事なるなんて・・・。
そして、その話を笑顔で聞いている夫の腹の中が煮えくり返るほどの心情を想うと、母はおのれの浅はかさに大声を上げて泣きながら夫に懺悔して佐藤に飛び掛り佐藤を殺して、そして夫に深く詫びながら自分も死んでしまいたいと思うのでした。
しかし全て知らない事として夫に止められている以上、涙を堪えて唇をかみ締める以外どうすることも出来ないのです。
「どんな事をするんだい?」
「ストリッパーがな、踊って全部脱いだ後でお客の口や手の甲にタバコや百円札を置かせるんだ。それを踊りながらオマンチョで採るんだが、お客の手の上に尻を落としたと思った瞬間にそれこそ『あっ』と言う間に手に乗せてあった百円札が無くなり、そのまま踊っていた踊り子が足を上げてお客に股を見せると、オマンチョに百円札が咥え込まれているって言う訳よ。見ているこっちが感心しちまうわな」
「へーそりゃあ凄いなー」
父が内心の怒りを隠しながら、更に話を聞きだそうとします。
母は台所で聞き耳を立てながら『もう、それ以上は喋らないで!』と必死に祈っていましたが、そんな母の祈りも通じることは無く佐藤は更なる母の淫乱行為を暴露するのです。
「それからな、ゆで卵をオマンチョに入れてお客に見せながら潰さずに生んだりな、お客に野菜を持たせて端からオマンチョや尻の穴に入れさせるんだ。まあー何でも入るもんだぞ、女の穴には・・・なあ、サッチャン」
佐藤はいやらしく母をいたぶりますが、母は悲しくてもじっと堪えるしかありませんでした。
「すごいなー、他にはどんな事をするんだい?」
「あとな、バナナ切りも面白いぞ。オマンチョにバナナを入れて少しずつ出させてはオマンチョの口で切らせるんじゃが、これをやらせると女のオマンチョの締りが良くなってなそりゃあ嵌めていて具合がいいんじゃ。ワシなんか尻の穴にバナナを入れて切らせる事もさせるんだが、尻の穴にバナナを入れるのは難しくてな、軟らかいからな、入れる前にはワシのチンボでよーく尻の穴を『ズコズコ』広げて置いてから入れるんじゃ。ほほほー!女も喜んでなあー最高じゃぞ」
佐藤は自分の言葉に酔っているようで、最初はストリッパーの話だった筈なのに最後は自分の女の話になっていましたが、本人は気が付いていないようでした。
自分の女の話と言う事は、当然母の事だと言うことは母は勿論、父にも当然分かっていたのです。
母はもうどんな顔をして夫の前に出ればいいのか判りませんでした。
その夜、父はいつものように激昂することはありませんでした。
もう母と佐藤の淫乱行為は、止まる所を知らず破廉恥すぎて父の感性の及ぶところでは無くなっていたのでしょう。
父は完全に打ちのめされてしまいました。
それまではまだ母の心の隅に少しだけある事を願っていた妻が、夫に対して持っているであろう浮気に対する後ろめたさや恥じらいや懺悔と後悔の気持ちも、二人の間ではすでに微塵のかけらも無い事を知り、母は心の底から、それこそ身も心も佐藤の『マゾ奴隷』に成り下がってしまっていた事を思い知ったのでした。
その為、父はもう母を取り戻すことは諦めているようでした。
そんな夫の投げやりな感情が母にも手に取るように分かるのです。
母の心は棘の荒縄で締め付けられるように痛むのでした。
どんなに母が夫を愛している事を血を吐くような気持ちで叫んでも、母が行ってきた破廉恥な行為は、今の母の偽ざる気持ちすら打ち消してしまうのです。
今どんなに後悔しているのかを涙ながらに訴えたところで、佐藤が暴く母の淫乱で夫をないがしろにしてきた『プレイ』の数々によって夫の心に映る母は、口では「ごめんなさい・・・あなたを一番愛しているの・・・今は後悔しているの・・」と言いながら、その目は佐藤を熱く見つめていて、夫には舌を出し後足で砂を掛けるように夫を邪険に追い払っているように映っている事でしょう。
母がどんなに後悔して懺悔しても、夫をないがしろにして来た行為は益々母を追い詰めてゆくのでした。
父は母に『花電車プレイ』の告白を急ぎ書くように告げ、明後日には父の前で実演することにし、そのための準備をするようにと命令するのでした。
母に拒否することは許されません。
母は夫にまたしても知られたくないことを知られてしまいました。
その上、佐藤との破廉恥な淫乱行為を夫の前で再現しなければならない事に、居た堪れない気持ちになるのでした。
嘘を付けば、今までのようにすぐにバレてより一層の怒りを買うことは判っていました。
しかし、全てを見せれば、今以上に夫に嫌われる事も必定です。
そうは言ってももう知られてしまった以上、ありのままに夫に見せる以外方法が無いのも事実でした。
母はその日、八百屋で自分の女唇やアヌスを辱めるための野菜とバナナを買うのでした。
そして家では、ゆで卵を作り、手ぬぐいで張り形まで自ら作るのでした。
当時は今で言う所の『大人のおもちゃ屋』など都会の色町か、温泉町にたまにあるくらいですので、張り形などそうやたらと手に入れることは出来ませんでした。
そのため母は張り形を自作したようで、私も母が手ぬぐいを使って作った張り形を見た事があります。
元はやはり佐藤から教わったようですが、母も時々自作しては自分で楽しんだそうです。
作り方は簡単で、手ぬぐいを縦に裂きそれをよって程よい太さの紐を作り、それを二本なり三本なり編んで(三つ編みだか鎖編みだか言ってましたが良く分かりません)、太いこぶこぶの男根の形を作ります。
(後に『肥後ズイキ』の写真を見た事がありますがその編み方に似ています。)
その張り形に、母はコンドームを被せて、その周りに米粒を十粒ほどまぶしてその上に更にコンドームを被せます。
つまり張り形に二枚のコンドームを被せてそのコンドームとコンドームの間に米粒をまぶすのです。
母に言わせるとこの米粒が有るのと無いのとでは、雲泥の差が有り「えもいわれぬ気持ちよさ」だそうです。
その夜、寝室で母は佐藤から貰った淫乱な下着を着け、その上に浴衣をはおり夫の前に立ちました。
夫は酒を飲みながら見ています。
きっと父は酒でも飲まなければいられなかったのでしょう。
母は顔も上げられずに浴衣を脱ごうとしましたが、「歌はどうした?歌にあわせて踊るんだろう?」と言う夫の声に、恥ずかしさと惨めさに泣きたくなるのでした。
夫には佐藤との『花電車プレイ』の告白文を渡してあり、当然そこには『芸者ワルツ』を歌いながら踊ったことも書いてありました。
佐藤とのプレイでは、あんなに淫乱な血が騒ぎ喜び勇んで踊ったのに愛する夫の前では、まるで拷問のようでした。
『芸者ワルツ』を歌いながら身をひねり腰をくねらせて浴衣を脱ぎシースルーのブラジャーを外して乳房を少しずつ見せます。
夫にお尻を向けて恥ずかしげな視線を送りながらパンティーを下ろすともう素っ裸です。
片手で股間を隠しながら踊り、畳に寝そべり、最後は足を広げてブリッジするように腰を夫の目の前に上げて自らの両手で女唇を開きその奥までを晒すのです。
いつもならもうその時点で溢れるほど蜜を滴らせている女唇も、今日は乾いたままです。
あまりの自分の姿の淫乱さに恥ずかしさと惨めさが湧き上がり、股を閉じて夫に背中を向けるのでした。
「もう、ゆるして・・・」
夫の顔を見ることも出来ませんでした。
夫にすまない気持ちが溢れてきてこれ以上の淫乱行為は見せたくない母でした。
見せればそれは取りも直さず、母が夫を忘れ、佐藤に溺れ身も心もささげ尽くした証を見せ付ける事になるのです。
「お前はそうやってあいつにオマンコの中まで見せて喜ばせたんだろう?さあ続きをしろ!」
夫の声は冷ややかですし、棘の様な怒りを含んでいます。
今はどんなに母が後悔していても、見ている夫には母と佐藤の二人の愛の行為としか映らない事でしょう。
悲しくて、切なくて涙が溢れてきますが、今の母には夫の命令に逆らうことは出来ないのでした。
次に母は、タバコやお札を女唇で掴み取る芸を見せなければならないのですが、さすがに夫の手を使うのは気が引けて、座卓の角にタバコやお札を乗せ女唇で掴み取るのでした。
佐藤の前ではあんなに晴れがましく淫靡な気持ちに身を震わせて嬉々として芸を見せたのに、夫の前ではそんな芸が出来る自分が恥ずかしく汚らしく思えて、そそくさと終わらせるのでした。
母は、次に自らの女唇の中に野菜を入れなければなりません。
今の母の女唇には、ゆで卵やバナナを入れるための準備は出来ておりません。
軟らかいゆで卵やバナナを入れるためには、太いもので女唇を軟らかくほぐし、淫汁を溢れさせてすべりを良くしておく必要があります。
佐藤とのプレイならもうこの時点で母の女唇は淫汁で溢れて、なおかつ我慢出来ない佐藤が母の女唇にむしゃぶり付き舐め、あるいは指を使い野菜を突っ込み、時には自らの男根で母の女唇を貫き、母はアクメの喜びに泣き叫びどんな物でも咥え込める様になっているのでした。
しかし今日は、夫の冷ややかな視線の中で義務のように卑猥な作業を行わなければ成りません。
母は小ぶりなナスを口に含み、たっぷりと唾を付け、女唇にも唾を塗り付けて痛みに耐えながら入れるのでした。
女唇を濡らす必要がありますから、母は必死に目を閉じて快感を得るように淫乱な妄想をかきたてるのです。
夫とのセックスを想像したいのですが、やはり佐藤との『SMプレイ』が頭に浮かびます。
夫に申し訳ない気がするのですが、今の夫の要求を満たすためには仕方が無いと自分を納得させる母でした。
ナスを女唇に激しく出仕入れしながら、もう一方の手できゅうりを持ち口に含みます。
佐藤の男根を尺八している場面を思い起こしているうちに、母の子宮は熱を持ち出し、淫汁を溢れ出させるようになり、自然に口からあえぎ声が漏れてきます。
三ヶ月近く禁欲していた母の体は、一旦火が付くと瞬く間に全身に淫乱の血が駆け巡り、魚肉ソーセージで膣の深いところを激しく突く頃は、もう母は何も考えられなくなり、ただひたすら快楽を求める様になっておりました。
うつ伏せになり尻を突き上げて乳房をもみし抱き、きゅうりを激しく出入りさせてアクメを迎えるのでした。
久しぶりの快感に震える母は、そのまま起き上がると片足を夫の目の前の座卓に上げて、その女唇の中にゆで卵を入れるのです。
そうして夫の目の前で産み落として見せるのでした。
『夫に見られている』という快感に酔った母は、バナナの皮をむくと「あなた・・・あなたの手でいれてえー・・・」と、夫にせがむのでした。
父もこの時興奮していたのだと思います。
父はほとんど一年近く禁欲していた訳ですから、目の前で母の淫らな行為を見せ付けられたのでは、いくら憎い気持ちがあったとしても堪らなくなったことでしょう。
父は震える手で皮をむいたバナナを母の女唇の中に入れるのでした。
濡れ濡れの母の女唇は、バナナを潰すことなくヌルリとくわえ込みました。
そうして、夫の興奮した顔に見つめられながら母はバナナを出しては千切るのでした。
「ああっ、あなたーよーく見てーー・・・旦那様に調教してもらったからあたしのオマンチョとっても締りが良くなったのよーー・・どんな男もあたしのオマンチョ気持ちいいーっていってくれるのよーー」
興奮した母は、座卓に腰を降ろし両足を抱え上げると女唇を夫に晒し、さらにコールドクリームを指に取ると自らのアヌスに擦り込み指を出し入れさせながら、淫乱に濡れた瞳を夫に向けて野菜や、手作りの張り形で犯してくれるように乞うのでした。
父も興奮していたのでしょう。
乞われるままに母の女唇やアヌスを犯すのでした。
母は久しぶりの快感と、愛する夫からの愛撫と言うことも相まって何もかも忘れて大声で泣き叫びアクメの連続を味わっていました。
堪らなくなった母は、テーブルから降りると父の寝巻きの裾を捲くり上げて震える手でパンツを引き降ろしました。
そこには夢にまで見た夫の男根が、はち切れんばかりに勃起しているのでした。
母は知らずに佐藤の男根と比較しておりました。
佐藤の男根は夫のより一回り大きいが、赤黒くていやらしくゴツゴツしております。
それに比べて久しぶりに見た夫の男根はとても綺麗に見えます。
色もピンクで形が調っていて美しく見えるのでした。
「ああっ、すてきっ・・・」
母は思わず頬擦りをしました。
そしてゆっくりと唇と舌で味わうのでした。
久しぶりの愛する人の男根です。
母は全てを味わいたくて忙しく舌を這わせました。
その上で夫に喜んでもらおうと佐藤に調教された尺八のテクニックをフルに使うのでした。
佐藤を始めとして母の尺八を味わった男達が一様に誉めてくれたことに母は自信を持っておりました。
「きっとお父さんも私の尺八を喜んでくれるわ・・・堪らずにすぐ私の口の中で射精するのよ・・・そしたらお父さんの精子を飲んであげよう・・・きっと喜んでくれるわ・・・」
母は佐藤から教わったようにいやらしい目付きで夫を見つめながら男根をしゃぶり上げるのです。
しかし次の瞬間に信じられない事が起こったのです。
それまでもう爆発寸前だった夫の男根が母の口の中でみるみる萎えて行ったのです。
母はあせりました。
こんな事は今まで無かったことです。
しかし、母があせっていろいろなテクニックを使えば使うほどに夫の男根は小さくなって行きました。
「もう、いい・・・」
父が苦しそうに母の口を引き離しました。
「もう、いい・・・」
父はそのまま立ち上がると母を置いて寝室を出て行ってしまうのでした。
「お父さんも辛かったんだと思うわ。あたしが佐藤さんの女になっていたことが思い出されたんですって・・・」
後に母は父から聞かされたと言う事です。
父はやはり母を愛していたんだと思います。
もし本当に嫌いになり、ただの女と考えていたのなら溜まった性欲を処理するために母を抱いたことでしょう。
しかし父はその時の母を抱けなかった。
母が一生懸命尺八をすればするほど、そのテクニックが素晴らしければ素晴らしいほど、母が佐藤の『マゾ奴隷』であったことが思い起こされたのでしょう。
自分の愛したかけがえのない妻が、自ら喜んでいとおしげに佐藤の男根をしゃぶっている姿が目に浮かんだことでしょう。
そんな父もその後で色々母を抱く努力をしたようです。
母の告白文を読んだ後で佐藤が母に行った調教の数々を再現してみたようです。
浣腸器や張り形を買って来て母を責めてみたり、鞭や蝋、吊り攻めなどもしたようです。
おそらく自分が母を調教したのだと思いたかったのかもしれません。
母は愛する夫から加えられる責めに喜んだようですが、ついに父の男根が母の女唇を貫くことは無かったのでした。
三月になると佐藤のあせりは傍からも分かる様だったと言う事です。
脅しても、好かしても、プレゼント攻めも効かないとなって佐藤はついに攻める相手を父にかえたようです。
「よっちゃん、また4月からワシん所で働いてくれないか?富山の現場はなんちゅうってもよっちゃんが居ないと上手くいかんからなあ・・・」
佐藤は父を再び出稼ぎに出させて母を無理やり物にしようと考えたのでしょう。
しかし、その手に乗るような父ではありません。
のらりくらりと出稼ぎに行くように匂わしたり、断ったりと佐藤にその都度、一喜一憂させていたと言う事です。
きっと父の心の中では、佐藤に復讐しているようで佐藤のあせる姿が心地良かったのだと思います。
そうこうしている内に、母の告白文もあらかた書き上がり、それをまとめた母の告白書も出来ました。
あとはこの文章をガリ版印刷するだけです。
当時はコピーだのプリンターだのなかったので自分でガリ版の印刷原稿を作り謄写版で印刷しました。
私の家には、自治会の資料作りなどで使うためにガリ版印刷のセットがありました。
そんな時についに父はある決心をしたのでした。
ある夜、寝室で母に向かって信じられない事を言ったのです。
「今度、佐藤が来たら次の日に会えると約束しろ・・・そうだなー・・・その日は俺が親戚の法事に行くから、午前中なら会えるって言うんだ」
「いいですけれど・・・会ってどうするの?」
「ここで、いつものように抱かれろ・・・」
「・・・・・・」
母は一瞬、夫が何を言ったのか解りませんでした。
「俺はそこの押入れに隠れてお前達の浮気を見ている。そして頃合を見計らって飛び出してあいつをぶん殴るんだ。そうしてからこいつをあいつに見せてやる・・・そしてこれをあいつの会社や取引先にばら撒くって言ってやるんだ」
夫は母の書いた告白書を指差しました。
とうとう父は佐藤に復讐するための行動に出る気になったのです。
母は目の前が真っ白になったと言いました。
浅はかな母は、このまま時が過ぎれば夫の怒りも解けるだろうと勝手に思っていたのです。
その証拠に、いまだに夫に抱いては貰えませんが『SMプレイ』は何回もして貰えました。
その都度、夫の手でアクメの快楽を与えられて最高の幸せを味わっていたのです。
そして、今は駄目でもいつかはきっと夫の腕に抱かれてその男根で女唇を貫いて貰えると信じていたのです。
それが『佐藤に抱かれろ』とは、夫の怒りは納まってはいなかった証拠です。
佐藤にあくまで復讐すると言う事はどう言う事か?その結果は火を見るより明らかです。
母の浮気が白日の元に晒されて母はこの家を出て行かねばならないと言うことなのです。
母は泣いて許しを請いましたが、聞き入れてもらえませんでした。
そんな三月の半ば頃にとうとう佐藤が家に来てしまいました。
いつもの様に佐藤は、父に出稼ぎに出るように拝み倒しておりましたが、相変わらず父はいい返事をしません。
佐藤が帰る時にもう母は覚悟を決めなければなりませんでした。
いつもの階段の影で母は佐藤に「明日、午前中なら会える」と告げるのでした。
それを聞いた佐藤は喜び母に抱きつかんばかりだったそうです。
「外でゆっくり会えないのか?」
「だめよ、法事は午前中で終わるから家を空ける訳には行かないわ。お父さんは2時には帰ってくるわ・・・だから10時に来てね」
母は夫に言われたように告げるのでした。
次の日、子供達が学校に行った後で準備に忙しい母でした。
佐藤に怪しまれないようにいつもと同じ様にするようにと夫から命令されていましたので、酒の仕度をしてお風呂に入り身を清めて佐藤から貰ったセクシーなタイトスカートに胸が強調される白いブラウス、その下にはこれも佐藤の好きな卑猥な下着を着け、お化粧も濃い目にして準備を整えるのでした。
夫は寝室の西の壁一面に作られた押入れの上に、屋根の形に三角形になった天井裏にもぐりこみました。
此処からは板の節穴から部屋の中が一望できるのでした。
長丁場になるので喉が渇いた時用にやかんに水を入れたのを持ち、途中で小便をしたくなったときの用意にと、風呂場の洗面器まで持ち込んでいます。
「ねえ、あなた・・・どこまでするの?」
母が不安そうに聞くと
「いつもと同じようにしろ」
「いつもと同じって・・・佐藤さんすぐに尺八させるわあたし嫌よ。まさか佐藤さんに抱かれる前には出て来てくれるんでしょうね?」
「だめだ、ちゃんとお前達がいつもやっている『SMプレイ』を見てからじゃあないと出てゆけない」
「だってそれじゃああたし犯されるのよ?・・・嫌よ!いや!」
「ふざけるな!いつも喜んでやってたくせに・・・いつ出るかはその時、俺が決める。お前は、あいつに悟られないようにいつもの様にオマンコすればいいんだ!ふん、これが佐藤との最後のオマンコになるかも知れないんだからせいぜい楽しむことだ」
・・・と、夫は無情にも母に浮気をしろと言うのでした。
母はもうこの先どうなるのか?・・・考えることが出来なくなりました。
ただ夫の言う通りに佐藤に気付かれないようにしようと思うのでした。
10時少し前に待ちかねたように佐藤がやってきました。
佐藤は玄関でもう母を抱きしめようとしましたが、その手をすり抜けて佐藤に酒の仕度をしてから行くからと先に寝室へ行くように促すのでした。
佐藤はいつものボストンバッグを持っています。
その中身は、これから母をたっぷりと辱める『SM道具』が入っているのです。
いつもでしたら期待に胸を躍らせて頭にカッと血が上り、女唇が濡れてくるのですが、今日は夫の前で『SMプレイ』をしなければならないのです。
不安が先立つ母でした。
お勝手でいつまでもぐずぐずしている訳にはいかず、酒と肴を乗せたお盆を手に母が寝室へ行くと、佐藤はすでに服を脱ぎシャツとブリーフで胡坐をかいていました。
佐藤はもうブリーフを突き破らんばかりに男根を勃起させています。
座卓の上には、佐藤が持ってきたロープや張り形や浣腸器などが並べられております。
佐藤はこれらを使ってたっぷりと母を苛むつもりです。
佐藤に酒を勧めながら「ねえ佐藤さん今日は普通にしましょうよ」と、出来れば夫の見ている前では『SMプレイ』をしたくない母でしたが、佐藤はそんな事を聞くような男ではありません。
「普通かあ・・・ふふふ、普通に幸子の好きなことをしてやるよ」
・・・と、いやらしい目で母を見つめるといきなり立ち上がり、ブリーフを脱ぎ捨て、すでに青筋を立てていきり立つ男根を、母の目の前に持ってくると母の頭をワシ掴みにして無理やり尺八させようとしました。
母は両手で佐藤を押し戻して顔を背けて男根から逃げるのでした。
佐藤を睨みながら後ずさりする母の姿は、佐藤のサディスティックな心に更なる火をつけたのでしょう。
佐藤は母に襲い掛かると母の髪の毛をつかみ引き倒すのでした。
母の悲鳴が上がります。
母に馬乗りになった佐藤は、母のブラウスを引き千切り紫のシースルーブラジャーで包まれた豊満な胸を露出させます。
「いや!いや!やめてー!」
必死で抵抗する母の頬に佐藤のビンタが飛びます。
佐藤は母の髪をつかみあるいは足をつかんで畳の上を引き回しました。
転がされて引き倒されているうちにブラウスは脱げ、ブラジャーも外れスカートは捲くれあがります。
息も絶え絶えに悲鳴を上げて逃げ惑う母の背中に馬乗りになった佐藤は、母の手を背中にひねり上げロープで縛り上げます。
いつもの様に胸の上下を縛られても母は抵抗し続けました。
「ほうら幸子、どうだ・・・こうされたかったんだろ?・・」
佐藤は暴れる母を横抱きにすると、ロープで搾り出された乳房を鷲掴みにして乱暴に揉むのでした。
「いや!いやー!やめてーおねがいーー」
「ふふふ、そんな事を言っても幸子のオマンチョは濡れているじゃろ?」
そう言って佐藤は母の股間に手を差し入れようとしますが、母はしっかり両足を閉じて入れさせません。
実際にこの時の母の女唇は淫汁を溢れさせていたのでした。
気持ちの上では嫌でも母の『マゾ』の心が、久しぶりのサディストの責めに反応してしまったのです。
その事が恥ずかしくて夫にすまない気持ちの母ですが、自分の意志とは裏腹により一層熱い淫汁を留めでもなく溢れさせるのでした。
佐藤は横抱きにした母の唇にキスをしようと顔を近づけます。
「いや!いや!」
母が顔をそむけて抵抗しているうちにおろそかになった股間に佐藤の手が、シースルーのパンティーの脇から入り、すでに淫汁で濡れ濡れの女唇の中に太くささくれ立った指が『ぬるり』と入ってしまうのでした。
佐藤は指を激しく動かして快感を掻き立てるのです。
「あん・・・」
母があまりの快感に仰け反ると、そこぞとばかりに佐藤の唇が母の唇を捕らえ、舌を差し入れてくるのでした。
(あん・・お父さんが見ているのに・・・。)
母は必死に抵抗しますが、佐藤の力の前ではどうすることも出来ず、次第に佐藤の思惑どおりに感じさせられてゆくのでした。
「あん・・だめ、だめよ・・あん、だめー・・」
「ふふふ、幸子どうだー久しぶりだから感じるじゃろ・・・こんなに濡らしてほら、どうだこうするとどうだ」
「あんーだめよー・・ゆるしてー・・だめっだめ、あん・・・おかしくなっちゃうー狂っちゃうーー」
母は夫の前で行く訳にはいかないと必死で堪えますが、久しぶりの佐藤の激しい愛撫に腰が勝手に快楽を求めて動いてしまうのでした。
「ああっあああー、だっだめ、くるっちゃうーー・・ああ、あなたーゆるしてーー」
佐藤の唇が母の乳首を愛撫する頃には、頭の中が真っ白になった母は、体を仰け反らせてアクメを迎えるのでした。
久しぶりの快楽に負けてしまい夫にすまない気持ちが溢れながらも体を痙攣させる母でした。
ぐったりとアクメの余韻に浸っている母は、佐藤にスカートとパンティーを脱がされてもただ身を任すのみで何も考えてはいません。
うつ伏せにさせられて尻を高く膝立ちの格好にさせられてもなすがままでした。
「あん、いやー」
気が付いたときには、母のアヌスにエネマシリンジのゴムホースがねじ込まれて、いつの間にか持ってこられた水の入った洗面器が母の開いた足の間に置かれていて、母の尻を動かぬように抱えた佐藤が、盛んにポンプを握り浣腸をしているところでした。
「ああん、やめてー・・こんな所で浣腸しないでー」
夫に見られていると思うと恥ずかしさとすまなさが込み上げてくるのですが、そんな母の気持ちなどお構いなしに母の腸の中は浣腸された水がドクドクと入ってくるのです。
ほとんど洗面器一杯の水を浣腸し終わると佐藤は母を引き起こし洗面器に跨らせます。
「許して旦那様、他のことならなんっでも聞きますからご不浄へ行かせてください」
母はお腹のしびる痛みに耐えながら佐藤に許しを請うのでした。
今まででしたら佐藤に見られながら無理やり排便させられることに子宮が震える快感が湧きあがり、いつも女唇を濡らしていたものですが、愛する夫の見ている前で夫以外の男から辱めを受け洗面器に排便することなど、今の母にはとても出来ることではありません。
たとえ遊びといえどもこんな破廉恥な行為は、体はおろか心も許した男と女こそが出来ることでしょう。
それは取りも直さず母が夫をないがしろにして佐藤を愛していた証を夫に見せ付けているようで母は悲しくなるのでした。
「幸子、ワシのチンボを口で行かせられたら許してやる」
佐藤がいやらしく嬉しそうに太く勃起した男根を母の目の前に差し出します。
もう母は必死になって佐藤の男根を口に含み音を出してしゃぶるのでした。
佐藤を射精させようと母は必死に尺八しますが、佐藤はニヤニヤ笑って一向に射精する気配はありません。
その間も便意は容赦なく母を苦しめます。
「もう、ゆるしてー!」
とうとう我慢しきれなくなった母は、佐藤の男根を口から吐き出すと立ち上がり便所へ急ぎました。
この後でどんな事になろうとも夫の前ではこんな汚らしく破廉恥な排便は見せたく無い母でした。
便所の戸の前で後ろ向きになり、後ろ手に縛られている手でかんぬきを外すと便所に飛び込み、便器をまたぐと同時にアヌスよりこげ茶色の水が噴き出しました。
ビュー、バチャバチャ・・・
母の腸に溜まった便交じりの水が二階の寝室から地上の便槽に延びた土管に当たって音を出すのでした。
ブッブー、ブリッブスー・・・
後から後から