寝室から聞こえてきた悩ましい声

画像はイメージです
私の育った家庭には小さい時から父親が二人いました。

他では聞いたことも無いし、これまで主人にも誰にも言いませんでした。
チベッドなどでは生活する上でそういう風習もあると知り、秘密にしていたことをお話したいと思います。

文章も下手だし、母から聞いた話など曖昧な部分もありますので容赦下さい。

私の母親は田舎の漁師の家に19歳で嫁いできました。
私が1歳の頃、父の漁船が行方不明になり、数ヶ月探しても何も見つからず、家族も地元の人も諦めたようです。


その後若い嫁と子供をどうするかという事が問題になり、結局父の二つ年下の弟と再婚することになったのです。

そこまでは偶にある話かも知れませんが、再婚後半年ほどして父が帰ってきたのです。
外国に拉致のような状態で、留められていたようですが、私は父が帰ってきた頃の記憶はありません。

母は再婚しお腹には弟がいたのですが、父は他に行く所も無く同居して漁をすることになりました。
子供の時は、父の弟を「お父さん」父を「大きいお父さん」と呼んでいました。

兄弟は私を含めて二男、三女で、三人目以降は今でも本当のお父さんは知りません。

法律上は母も子供も全員父の弟の籍に入っており、外ではお父さんは一人でしたが、家では二人です。
私が物心ついたときに、どうして家にはお父さんが二人いるのと聞いたことがあります。

「生きていくには仕方ないの、それに二人とも良い人だから」

母はそうと言っていました。

思春期になってからは、夜がすごく気になりました。
母は二人のお父さんと一緒に寝るのですが、悩ましい声がよく聞こえてきました。

漁師は朝早く夜も早いので、大体私たちが起きている時間から布団にいきます。
下の子供達が騒いでいる時は、お父さんが交代で子供を見ることもありました。

私は高校卒業後東京に出てもう13年、二年前に三人目の彼と結婚しました。
主人と今の生活に不満は無いのですが、主人の三つ下の弟のことが気になっています。

結婚式で初めて会ったのですが非常に感じが良くて、その後新居訪問とか言って時々飲みに来たり食事に来ます。
主人と二人の時より、話題も多く楽しい気がします。

主人のことは愛していますが、弟にも惹かれる自分がいます。
来週主人の都合が悪くなって、弟と映画に行くことになっているのですが、少しドキドキしています。

子供の頃の記憶はかなり忘れています。
しかし母の寝室から聞こえてきた悩ましい声はいまでもはっきり憶えています。
主人の弟に会うとそれが甦ってくる危険な私です。

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