俺も学生時代にすげー鬱な寝取られ話があります。
当時、俺はA子という女と付き合っていました。
A子は顔はまぁまぁかわいいほうで、少々ぽちゃっとした抱きごこちのいい女でした。
そして、同じゼミの友人山本(仮名)と俺はよくつるんでいました。
こいつにも彼女はいたのですが、色黒の不細工で鶏がらみたいな女で色気も何もあったものではないです。
英子と俺は同級生で1年の時同じクラスでその時から付き合いだし、ゼミはお互い別々のものに入りましたが、一緒に旅行に行ったり、休みの日は彼女の部屋で過ごしたりしてました。
山本の彼女は村上(仮名)といい俺たちと同じゼミでした。
俺、山本、村上は同じゼミでよくゼミの飲み会やゼミ旅行とか共にしていたので、自然と仲良くなりよく英子を含めて4人で出かけるようになったんです。
山本は両親が年をとってからできた子供だったのでかなり甘やかされて育てられていました。
うちは父が非常に厳しくて何するにも不自由でしたが学校行事の時やこの山本と出かけることは快く許してくれました。
山本はおっさんに好かれるタイプのやつで、俺に対しても凄くよくしてくれていました。
俺が彼女と2人きりで清里に旅行に行くときもゼミの合宿のふりをしてくれてアリバイつくりのためにわざわざ、うちの母がいるときにやつの車で清里まで行く振りして迎にきてくれたり旅行が終わったとも
わざわざ、駅で拾ってくれた後家まで送り届けていかにも合宿帰りかのようにしてくれていました。
だから俺も山本の事は心底から信用していたし、英子も山本さんっていい人ね。
っ言っていました。
俺も、自分の友人がよく言われるのはうれしかったです。
ただ、こんな言い奴が村上みたいな不細工の鶏がらと付き合っているのが信じられませんでした。
確かに、山本はお世辞にも顔はいい男ではなかったけれども、性格は最高の奴でした。
それに対して不細工村上は性格もかなりひねくれていたので俺は嫌いでした。
そんなある時、うちの父が関東のある地方の海辺に別荘を買いました。
もう目の前はすぐ海ですが、そこは特に綺麗なわけでもないし海水浴場でもありません。
まぁ、半ばだまされたようなものでしょう。値段はそんなに高いものではなかったので週末過ごす分にはいいものでした。
1Fはリビングとバス、トイレ。
2Fは寝室が二つありました。
俺は英子と一緒に海水浴をしたいと思い、ある計画をたてました。
山本と2人で別荘で過ごすと父には言い、俺と英子と山本と村上の4人で行こうと思いました。
寝室は2つあるので俺と英子、山本と村上で寝ればいいやと。
山本に相談した結果あっさりとOKしてくれました。
ここで、ひとつ英子と俺のことを説明しておきますが、自慢するわけではないけど俺はけっこうもてるほうです。
ただ、俺は巨乳好きなので、はっきりいっちゃうと英子とは乳目当てで付き合っていました。
顔はまぁまぁでしたが英子は爆乳でした。
週末はほとんど英子の部屋でセックス三昧でした。
英子は地方からの上京で都内のワンルームで一人暮らししていました。
俺は自宅だったので必然的に英子の部屋に入り浸るようになったのです。
英子は爆乳の割にはあまり遊んでいなく、俺がはじめての相手でした。
だもんで、フェラは下手だし乳がでかい割にはパイズリさせてもあまり気持ちよくなかった。
しかも、セックスは絶対にゴムつきでした。
安全日なら外だしの生くらいいいじゃないかと言っても聞いてくれません。
つまらない前置きが長くなってしまって申し訳ない。
これから本題に入ります。
夏休み、俺は父の別荘で4人で2泊3日の宿泊を計画し、山本の協力のおかげで実行する事ができました。
この別荘で起きた出来事は俺にとっては大変な出来事でした。
当日、別荘につき、ひととおり買い物をすませてから前の砂浜で海水浴の真似事をして遊んでから晩御飯に別荘の庭でバーベキューをしました。
この時は、肉を食べながらビールを飲んだ程度でした。
そして、完全に日が落ちてから俺と英子がまず一緒にシャワーして
その後に山本と村上が一緒にシャワーしました。
俺たちは山本達がまっているのでさっさとシャワーを済ませて、先に夜の酒飲みの準備をしておくからゆっくりシャワーしてろと山本には言いました。
酒の準備をしている間に、俺は軽く英子にフェラチオさせたくらいで特にHなことはしませんでした。
山本たちがシャワーしている間に準備を済ませておくためです。
缶ビールくらいしか俺たちは用意しなかったのですが、山本がオヤジのお酒を持ってきたとかでマッカランというスコッチをもってきてました。
俺は安いバーボンとかサントリーの安物くらいしか知らないのでそれを楽しみにしてました。
山本達のシャワーも比較的短い時間ですんでしまったので、早速、ビールで乾杯して、俺は山本の持ってきたマッカランを試してみました。
するとやっぱ、いい酒は味が違いますね。
初めはストレートでいけよと山本が言うのでそのとおりにしてみましたが物凄く飲みやすくてこれならいけると思いました。
しかし、山本はもったいないから初めだけで後は水割りかロックにしろ
というので俺はロックで飲むことにしました。
英子と村上はウイスキーはダメだとのことで初めはビールでそのうち焼酎のサワー割を飲みだしました。
俺と山本は笑いながらガキだな?とかなんとか言ってました。
やっぱ大人の味だよなとかなんとかガキみたいな事を言いながら・・・しばらくロックで飲んでいたら、昼間の疲れもあったのか物凄く眠くなってきました。
ふと気がつくと英子も村上も眠そうにしてたのです。
この時は皆つかれてんだろうなとかなんとか思っただけでした。
山本は全然眠そうではなくて、お前は酒強いなとかなんとか言いながら、俺は英子とセックスもしたかったし、この辺で今日はお開きにしようぜとか何とか言っていたのは記憶にあるのですが、その後の事は記憶が無いのです。
次に俺が気がつくと、昼間の間に俺と英子が使うといってかばんやら荷物を置いた部屋で真っ裸で寝ているのに気がつきました。
それも、真っ裸の英子が俺のことを起したから気がついたという感じです。
しかも、英子はかなり怒っていました。
俺は、酔っ払って寝ちまって、楽しみにしていたHができなかったので英子も怒っているのだと思いました。
というのも、英子が生理でセックスできない時は英子がフェラで俺のことをいかせてから、俺が指で英子のクリトリスを弄くっていかせるということしていたのですが、俺が先にフェラでいった後、英子のこといかせようとしながらクリを弄くりながら居眠りする事がたびたびあったからです。
「だから、さきに秀樹(俺の仮名)のこといかせるの嫌だったんだよ」
とかいってマジで怒られたりしてたからです。
しかし、この時の英子の怒り方は異常でした。
マジで怒っていたのです。
その時の英子の怒り方は尋常ではありませんでした。
俺は単にHしないで寝てしまったからだろうと思いましたが、その程度の怒り方ではなかったのです。
「何をそんなに怒っているんだよ」
「ふざけないでよ、私が寝ている間にヤッタでしょ」
「あー?寝ちまったからやってねえよ・・・」
「バカじゃないの?いいかげんなこといわないでよ、おっぱいや顔にもかけたでしょ」
「してねぇよ」
しかし、よく見てみると英子の顔や体には精液が乾いてテラテラと光ったナメクジのはった後のようなものがたくさん張り付いてました。
「・・・確かにやっちまったようだな・・・」
「あんた、なかだしまでしたでしょ」
「・・・」
そうなんです、英子はなかだしされたから怒っているのでした。
俺は本当にやった記憶はありません。
しかし、確かに、英子のおまんこからは精液臭い白くてドロドロしたものが出てきてました。
英子がまんこをしぼるとまた中からどろりと出てきました。
匂いをかぐと確かに精液でした。
俺は訳がわからず言い訳しました。
やったはずの俺のちんちんは汚れてないのです。
生チンはめたなら汚れているはずだとか・・・しかし、部屋にはティッシュが散乱してます。
「あんた、いつも終わった後ティッシュを投げ散らかしてんじゃん」
「拭けば綺麗になるにきまってるじゃん。言い訳する男って大嫌いなのよね」
俺はこのままだと泥沼化すると思い、酔ってやっちまったこととはいえ本当に申し訳の無い事をしてしまった。
今夜は飲まないと英子と約束をした。
それでもやはり英子の機嫌は直らなかった・・・しかし、俺達は山本の車であいのりしてきたから途中で帰るわけにもいかなかったので英子はしぶしぶ残っているという感じがした。
そのことは山本や村上にも分かったみたいで山本が心配してどうしたんだ?とかなんとか聞いてきた。
俺は正直に山本に今朝の出来事を隠すことなく全て打ち明けた。
そしたら山本も事情がわかったらしく、「酔ってやったこととはいえ秀樹(俺の仮名)が全面的に悪い。
俺も一緒に謝ってやるから機嫌を直してもらおう」
ということになり、山本も「飲ませすぎた俺が悪かった、今夜はほどほどにするから許してやってくれ」
とか何とかいって取り直してくれた。
そんな山本の協力もあって英子は条件を提示してそれを飲めば機嫌を直すといった。
それは、今夜は俺と山本、英子と村上のペアで寝ることとする、そしてヴィトンのバッグをプレゼントする・・・聞くところによるとヴィトンのバッグは10万以上するようだ・・・俺はこの時、既に就職も決まっていたし、バイトで月15万円ほど稼いでいたのでこれは仕方が無いと思い条件を飲むこととした。
そうして昼間は砂浜で軽くビールを飲んだり浮き輪で遊んだりなどして
昼飯に焼きそばを作ったりして和やかな雰囲気で何とか過ごせた。
夜は再びバーベキューをすることにした。
外食も近くにたいしたものは無いし、やはりただ焼くだけで手間がかからないのがいいからだ。
どうせ、今夜は山本と寝ることになっているから英子とやることはできないだろう。
そう思うと、もう飲まないと英子と約束したのに俺はまたマッカランを飲み始めた。
英子も村上と寝る事になっているから安心したのかやはりマッカランの水割りを飲みたいと言い出した。
山本は本当にいい奴でこのときもこまめに動いてみんなの飲み物を作ったりバーベキューが焦げないようにしたり炭の追加をしたり忙しく働いていた。
英子はそんなかいがいしく働く山本を見ながら「山本君っていいひとよねー。私秀樹より山本君と付き合えばよかった」
「何いってんのよー。山本なんて気はきくけど顔とか全然秀樹君の方がいいしー」
「長く付き合うなら見た目なんかよりやっぱ性格よねー」
とかなんとか村上と話していた。
確かに山本はいい奴だ。俺と英子の間を取り直してくれたし、高い酒差し入れてくれたしいつも俺のお願いを聞いてくれる。
そんないい奴なのに彼女がこの鶏がらのカラスみたいな村上ってのも納得できないな。
俺はそんなことを考えていた。それくらい村上の事が嫌いだった。
とにかく女のくせしてちっとも働こうともしない。
昨日もバーべキューも後片付けも俺と山本と英子がしたし今も働いてるのは山本、こいつはいったい何様のつもりなんだ???俺はなんだか腹が立ってきた。
こいつが山本の彼女でなければ俺は絶対に口もききたくない相手だった。
そんなことを考えながら楽しんでいるうちにバーベキューは終わりになった。
後片付けは思ったとおり俺と山本の仕事になった。
使った食器は英子が洗った。
村上はテレビを見ながら昨日の残りのサワーを飲んでいた。
俺は村上にちっとは手伝えよといいたかったが彼氏の山本が黙っているので何も言うことはできなかった。
ほんと、こいつはいい奴だよな。いい奴過ぎるぜ・・・俺は山本の事をマジでそう思った。
後片付けが終わると今度は山本が持ってきたモノポリーでもやろうということになった。
このときも山本は忙しく立ち回り、銀行役も兼ねながらまた酒をつくったりしてくれた。
「秀樹、昨日みたいになると困るからそれくらいにしてよー」
「大丈夫、今日は僕がついてるから秀樹にも飲ませてやってよちゃんと見張っておくから大丈夫だよ」
「山本、お前、ほんといい奴だな。山本もこう言ってるし、今日は別々に寝るんだから飲んでもいいじゃないか。これしか楽しみないんだからよ」
「秀樹のH、やることしか考えてないんだから」
「私の前で下ネタやめてくれない」
「・・・」
この村上って奴は、ホントに場の雰囲気も読めない奴だ。
こんなつまんねぇ事言い出すから場がしらけてしまった。
俺としてはエロイ雰囲気に持ち込んで何とか英子とやりたかった。
やりまくるつもりでゴム2ダースも持ってきたのに1個も使わず終いかよ。
俺はマジつまらなかった。昨日、英子になかだししたといっても
俺の記憶の中にそれは残っていない。
しかし、酔っていたわりになかだし、乳射、顔射に腹の上にも出してるようだった。
4発もやったのか???俺は昨日の事を思い出すと鬱になっていった。
記憶にも無いなかだししたせいで俺はヴィトンのバッグを買わされることになったうえに今夜もやれそうに無い。
セックス三昧になるはずだったこの目的も果たせずにいたから不機嫌にもなる。
モノポリーをやりながら飲んでいたのだがふと眠気が襲ってきた。
俺は昨日の二の舞になるのが嫌だったのでとりあえず、英子に俺の代打ちを頼みテラスのデッキチェア?でタバコを吸って眠気覚まししてこようと思った。
タバコに火をつけて外に出たあたりまでは覚えているのだがそれ以降の記憶が再び消えた・・・この次に俺の意識が戻った時は激しい痛みでだった・・・俺は事情がよく飲み込めなかった。
どうやら山本が怒りながら俺のことを殴っていた。
寝ていたところを上半身起して殴ったようだった。
俺は再び倒れこんだ。今度は数発蹴られた。
山本は何か叫びながら俺のことを蹴った。
激しい痛みで俺ははっきりと覚醒していった。
すると俺は真っ裸だった。
場所は昨日、山本と村上が寝ていた部屋だった。
隣にはやはり真っ裸で事情がよく飲み込めていないような村上がいた・・・なんてことだ・・・俺は大嫌いな村上とやっちまったのか・・・騒ぎを聞きつけてしたの部屋からボーとした英子もやってきた。
「朝から何騒いでんのよーーー」
英子は鼻血を出しながら山本に殴られている俺を見てギョッとした。
真っ裸の俺と村上がそこにいたからだ。
村上はまだボーとして事情が飲み込めていないようだが英子はすぐに理解したようだ。
英子は物凄い形相で俺の頬をたたくと、今度は村上に飛び掛っていった。
山本はそんな英子を引きとめると「こんな奴らはほっといて2人で帰ろう」
そう言うと荷物を片付けだした。
俺と村上はいまだに事情がつかめづにいたが、真っ裸で2人で寝ていたのはどうしょうも無い事実だった。
村上は自分のまんこを調べると、今度は俺に向かって怒りだした。
「あんた私の中に出したでしょう」
どうやら村上のまんこの中にもなかだししたようだ。
村上の怒り方は尋常でなかった。
「レイプだ!」
と騒ぎ立てだした。
村上は警察に訴えてやるとか何とか騒ぎ立てだした。
山本と英子は片付けが済むとマジで2人で帰ろうとする。
俺はとりあえずパンツだけはいて2人を引きとめようとした。
しかし、2人の石は硬いようだった。
村上は山本にすがりつくようにして
寝ている間に俺にレイプされたと訴えていた。
しかし、山本はそんな村上の懇願も聞かずに村上を振りほどくと
マジで英子と2人で車で帰っていった・・・
俺たちは山本の車で来ていたからこんな不便なところに置き去りにされたら
たまらなかったので必至に違うんだとかなんとか訴えたが無駄だった。
後に残されたのは俺の大嫌いな村上だけだった。
しかも、村上は俺をレイプで訴えると大騒ぎしている。
こんな奴と2人きりで車がなければ辺鄙な別荘で取り残されてしまった。
しかも警察を呼ぶとか何とか大騒ぎしている。
時間があいてしまってすみません。用事があったもので。続きを書きます。
俺はとにかく、村上に土下座して謝りました。
俺はベランダのデッキチェアーでタバコを吸ったところまでは覚えているがそれ以降は記憶がないと。
でも、本当に申し訳の無い事をした、謝って済む話ではないが許して欲しい。
とにかくこんな鶏がらカラスに土下座する事事態むかついて仕方が無いが警察という言葉にびびりまくった
俺は平謝りに謝った。
そこで村上のバカが条件を出してきた。妊娠していた場合は責任をとって欲しいと・・・
この言葉を聞いたとたんに俺は目の前が真っ暗になった・・・
性格が悪い上に色気も無い不細工な鶏がらが俺の嫁に???しかも、ガキができた場合
こんな不細工に似ていたらかわいがるきもしねぇ。責任なんか取りたくねぇ。
しかし、警察という言葉にびびっていた俺は責任を取ると約束してしまった。
もし、妊娠していなくても、なかだしされた上に、彼氏の山本に無残にも捨てられたので
責任を取って欲しいと・・・
責任って一体なんだか分からんが俺はそれにもうなずくしかなかった。
そして、私にもヴィトンのバッグを買って欲しいと。
どうせ、こんな酷い事をしたんだから英子にはふられるのは目に見えているしゼミも
違うから今後顔をあわす事も無いのだから英子にバッグをかってやる必要もないよ
とかなんとか言っていた。
その村上の一言で急に俺は英子の事が気になりだした。
かなり怒って山本と一緒に出て行った。お互い恋人に裏切られたもの同士で慰めあおうだなんて
ことになったりはしないか・・・
しかし、山本は俺の親友だ。これほどまでつくしてくれた友人だ。まさか、落ち込んだ俺の彼女に
手を出すはずが無いとそう思った。
しかし、ふと思った。
俺は、あんなにつくしてくれた親友を裏切った。
大切なかけがえの無い友人の彼女を寝取ってしまった。
いくら酔ってしまったとはいえ不覚にも嫌っていた村上のまんこになかだししただなんて。
俺は英子と付き合う前に2人ほど付き合ったことがある。
その時の1人とは生でやっていた。しかし、必ず外に出して中にもらした事など無かった。
かなり射精を我慢の限界までコントロールする自信はある。それが、英子にしろ村上にしろ
酔っていたとはいえなかだしするなんてありえないことだった。
俺は英子を裏切ってしまった事もショックだったが
よりによって親友の山本を裏切った事の方のショックの方が大きかった。
とにかくなんとか怒る村上も気持ちを鎮めたので、仕方なく我々2人で
電車で帰ることにした。
父の別荘は便の悪いところにあった。電車の駅までは歩いたら30分はかかった。
しかも電車も1時間に数本しかない。また、村上のバカが大荷物を持ってきていて
それを俺はかつがされるはめになった。朝っぱらから日差しが非常に強く感じた。
汗が頭のてっぺんから足の先まで流れているような気がした。
シャツはべとべとで額から流れる汗が眼にしみた。
俺は駅に着いてからも山本の携帯に連絡を入れてみたが電源は切られているのか
全くつながらなかった。当然といえば当然の事だ。
俺はこの後電車で大嫌いな村上と2人きりで帰らなければならなかった。
酷い苦痛だった。話も全く合わない。村上とはなすことといえばゼミの話と
ゼミの他の仲間の事くらいしか共通の話題が無かった。
しかも、別れしなには次のデートの約束までさせられた。
当然、ヴィトンのバッグを買わせるために新宿の伊勢丹に連れて行けときた・・・
伊勢丹にヴィトンが売っているのかどうかは俺は知らないが・・・
俺は家に帰るとすぐに山本の自宅に電話を入れてみた。
すると人のいい山本の母さんがまだ帰っていないと伝えた。
何かあったのですか?と聞かれたが、俺はいろいろと世話になったので
お礼を言いたかったのだと、帰ったら宜しくお伝えくださいと言って電話を切った。
別荘から山本の家までは車ならたいして時間はかからない。
多分、奴の事だから英子の事を部屋まで送っているのだろう。
それから帰るとなると夜になるかもしれないな。
俺はそう考えた。
俺は何とか山本に許してもらって再び英子との間を取り直してもらおうと画策した。
はっきり言ってかなりずうずうしい頼みごとをすることは俺にも分かっていた。
しかし、俺はそんな稚拙な事を考えるくらいパニクッていたし、それだけ英子の事が
好きで好きでたまらなかった。
はじめのうちは英子の体(巨乳)目当てで付き合っていたが、今、こうなってみたら
英子の事を本気で愛しているという事が分かった。
だから、山本なら俺の気持ちをわかってくれると・・・
夜になって山本の携帯にようやくつながった。
しかし、当然のように奴は出てくれなかった。
それでもしつこく鳴らしつづけると電源を切られてしまった。
俺はここで少々冷静になることができた。
今朝の失態からまだ時間もそんなに経っていない、奴の怒りも当然だと。
しばらく、奴にも頭を冷やさせようと。
その間に、村上の事だけはなんとか始末しておこう。
バッグを買うのは止むを得ない。しかし、再び山本との間をとりなおして
俺達は再び元鞘に収まろうと。
しかし、一応、英子の携帯にも電話を入れてみた。
呼び出しコールがなることはなく、着信拒否されているとかなんとか
アナウンスが流れるのみだった。
ここで、俺は少々不安になった。
まさか、山本が英子の部屋にあがりこんでいる事は無いだろうかと・・・
俺はそう思うといてもたってもいられなくなった。
俺は狂ったように、父のサニーに乗り込むと英子の部屋に向かった。
うちからだと英子の部屋までは約1時間、この時間帯ならそれくらいでつくだろう。
俺はあせりながら車を走らせた。
道はそんなに混んでいなかったため1時間かからずに英子のマンションについた。
マンションの側に車を停める。あたりを見渡すが山本のおんぼろパルサーは停まっていなかった。
英子の部屋の明かりはついていなかった。真っ暗だった。
実は、俺は英子の部屋の合鍵を持っている。
この時は、もしかしたら山本が英子の部屋に上がりこんで英子の事を犯しているのではないか!
そんなことを考えると頭に血が上って、裏口の扉を合鍵を使って開けると
(全ての部屋の鍵で開くようになっている)非常用階段を駆け上った。
そして、英子の部屋までいくと、問答無用で英子の部屋のドアを開けた。
中からは人の気配も無かった。俺は部屋の中をチェックしてみたが、旅行かばんも無いし
どうやら山本と英子はまだ帰っていないようだった。
「そんな、バカな」
この時間になってもまだ英子が帰った形跡が無いと言うことはまだ山本と
一緒にいるに違いない。
俺は震える手で携帯から山本の自宅の番号を呼び出してコールした。
再び山本の母さんが電話に出た。俺はゼミのことで緊急の話がしたいのだが
携帯がつながらない、どこにいったか知らないかと聞いてみた。
やはり、山本から自宅に連絡はあったようで、先ほど俺から俺いの電話があったことは
伝えておいたとのことだが、俺と別れた後、バイトに行ってそこで飲み会があるから
今日は帰れないと連絡があったとのことだった・・・
俺は、山本のバイト先を知っているので、急いで奴のバイト先に行ってみた。
英子の部屋からだと少々遠いが、英子の貞操の危機だと思うといてもたってもいられなかった。
おそらく、英子の部屋を出てから2時間近くは過ぎただろう。
山本のバイト先についたときには既に閉まっていた。
こうなることは予想できたが、どうしょうもなかった。
たとえバイト先がまだ営業していたとしても、山本の居所を
知っているわけが無いのに・・・
英子は部屋に帰っていない、山本も家には帰っていない。
そしてもう深夜をまわっている。
当然、2人は一緒にいてきっと夜をともに過ごしているのだろう。
俺の大切な英子が山本にやられるだなんて・・・
あの巨乳を山本の奴がいたぶるのかと思うと涙が出てきた。
結局夏休みの間に山本の自宅に電話を入れたが奴は居留守をつかったり
本当にいなかったりで話をすることができなかった。
ゼミの飲み会や自主研究会にも奴は顔を出さなかった。
英子は大家に鍵を無くしたとか何とか言ったのだろう。
鍵は交換されて合鍵が使えなくなっていた。
非常口や表玄関の鍵は開くが英子の部屋の鍵は開かなくなっていた。
俺は村上と約束の日に会ってヴィトンのバッグではなくて
伊勢丹でコムサ・デ・モードのスーツとワンピースを買わされた。
金額的には10万円程度だった。ヴィトンのバッグよりは安上がりだと思った。
俺はかなりやけくそになっていた。鶏がらカラスのような村上の体型には
コムサのスーツがよく似合っていた。
「これで色が白かったらちっとはかわいく見えるかもな」
俺はそんなことをふと思っていた。
村上はでっかいバッグにワンピース、スーツに合わせたシャツと
スーツの上着を入れてもらい(パンツは直しに出した)非常に
上機嫌だった。
俺はこの時かなりやけになっていた。
山本には無視される、英子の部屋の合鍵は使えなくなっている。
当然、英子の携帯は非通知はもちろん俺の自宅、俺の携帯、公衆電話からの
着信を拒否設定しているようだった。
そんなこともあり、俺は上機嫌の村上を歌舞伎町裏のホテル街に連れ込んだ。
そこで、今度は本当に村上とやってしまった。
今度はさすがになかだしはしなかったがなまはめのフィニッシュは腹射だった。
ついに、俺はこれで名実ともに村上の彼氏になっちまったのかな。
そう思うとかなり鬱だった。
顔は不細工で色黒、鶏がらみたいに痩せていて乳はおそらくAカップで乳首も黒い。
なんだか骨ばっていて抱きごこちもよくない。これで性格も悪いと着たらいいところは
何もなかった・・・
そういったら少々言いすぎだが、村上にもいい点は一つだけあった。
頭だけは非常によかった。
村上の協力のおかげで卒論の下準備は完璧だった。
資料もばっちり。構想にも相談に乗ってくれた。
夏休みの間にもう十分準備はできてしまった。
あとは執筆するだけだった。
夏休みの間にゼミの飲み会や自主研究会で俺と村上が仲良くしているのを
ゼミの中間達はみているので、山本が夏休みの間に一度も顔を見せないのは
俺と村上ができてしまってそれがショックだからだと皆は思っているようだった。
この時点までだと、俺が山本の彼女を寝取った話ということになっている。
事実、俺は伊勢丹での買い物帰りに俺の意思で村上をやっちまった。
確かに山本の彼女を寝取っている。別荘での事件でも確かに山本の彼女を寝取っている。
それに、大嫌いだった村上にもだんだんと情も湧きつつあった。
しかし、あいかわらず、英子に対する愛が失われたわけではなかった。
所詮、村上とやったのはやけになっていたわけだし、コムサの服を買ってやったんだから
それくらいしても罪にはならんだろうという軽い気持ちだった。
そして夏休みも明けてついに後期が始まった。
4年になると授業はほとんどない。
必修の課目が数科目あるだけであとはゼミがあるくらいだ。
1週間のうち学校に行くのは2日くらいだ。
しかし、俺のゼミは割と自主研究が多くて週に4日間くらい学校に行く事もあった。
あいかわらず山本は自主ゼミには出なかったがゼミには出席してきた。
俺は、ゼミが終わると真っ先に山本の下へ駆け寄った。
「話したい事があるから頼むからきいてくれ」
「お前とはもう口をききたくない」
「お前の気持ちは凄く分かる、どんなに謝っても許してもらえるとは思わないが
謝らずにはいられない」
「じゃ、勝手に謝ってろよ」
山本は冷ややかに言った。
「しかも、お前は村上とよろしくやってるみたいじゃねぇかよ」
「・・・」
俺は二の句も次げずにいた。
「違うんだ・・・」
「何が違うんだよ、お前の顔など二度と見たくない」
山本はそういうと部屋を出て行った。
「もう、山本なんか放っておきなよ」
村上は俺の腕をつかむとそう言った。
他のゼミ生たちは好奇の目で俺たちのことを見ていたのが気になったので
俺は村上の手を振り解いて山本の後を追った。
村上が何か言っていたが俺は何も聞いていなかった。
俺は山本が階段を下りているところで奴に追いついた。
「頼むから聞くだけでも聞いて欲しい」
「忙しいんだよ」
「殴りたければ好きなだけ殴ってもいい、だから俺の話を聞いて欲しい」
「俺は忙しいし、お前の事など殴る価値もない」
「お前の気持ちは分かるが頼むから聞いて欲しい」
俺があまりにもしつこいから奴もとうとうじゃ、歩きながら話せよといってくれた。
俺は、まず、あの別荘での事件の事から話し始めた。
モノポリーをやりながら飲んでいるうちに急に眠くなったので眠気覚ましに
デッキで潮風にあたりながらタバコでも吸おうとした。
タバコをくわえながらデッキチェアーに腰掛けたとこまでは覚えているがその後は全く記憶にない。
何故、そこから2階の部屋に行ったのかも覚えていないと。不思議でしょうがないと。
1日目も何故、いつのまにかに部屋に帰ったのか覚えていないと。
「一日目はお前が酷く酔っ払って、同じく酔った英子をお前が抱えて部屋に行ったんだよ」
山本は面白くなさそうにそう言い放った・・・
英子?こいつ、何故、俺の英子の事を呼び捨てにしてやがんだ???
俺は少々というかかなりむかついたが、その後の事も奴に聞いた。
「2日目はデッキチェアーでお前が寝ちまったから、俺と村上でお前の事
2階まで運んだんだよ」
「その後はしばらく3人で飲んでいたんだけれどもいつのまにか俺たちも寝ちまって
気がついたら俺と英子だけがリビングでひっくり返って寝ていた。俺は嫌な予感がして
2階に上がったら思ったとおり真っ裸でお前らが寝ていたんだ」
「ちょっと待ってくれよ、俺が先につぶれて寝ていて、村上が俺の寝床に
忍び込んだという事は考えられないか?」
俺は何とかならないかとよく考えずに軽口をたたいてしまった。
「お前は、ここまできてまだしらばっくれるつもりかよ!」
「お前はお前の部屋に寝かしたんだよ。ちゃんと服も着てた」
「だが、翌朝お前は真っ裸で隣の俺らが寝る部屋にいたんだよ」
「どう考えてもお前が村上の寝ている横に忍び込んだとしか思えないだろ」
山本の怒りは本気のようだった。
山本の怒りは本気のようだった。
「ごめん、本当に申し訳ないことをした」
「お前は村上とよろしくやってんじゃねぇか」
「イヤ、そんなつもりじゃないんだ。お前と村上の間をとりなおしてやるから頼むから許してくれ」
「いまさらあんな女とやり直す気は毛頭ない」
「そんなこというなよ、あいつ、頭はいいし、卒論とか手伝ってもらえるじゃんか」
「俺はお前と違って卒論なんて既に終わってんだよ、まぁ村上には手伝ってもらったがな」
「そうだろ、村上がいればいい論文がかけるよな。卒試も教えてもらえるだろ、考え直せよ」
「お前に汚された女にはもう用はねぇよ」
「・・・」
「お前もしつこい奴だな、俺にはもう新しい女ができたんだよ」
「・・・」
俺はこの時非常に嫌な予感がした。
まさか・・・「・・・お前、まさか、え、英子と付き合ってんじゃないだろうな」
「そのとおりだよ、お前にはもう関係のない話だがな・・・」
「ちょっと待てよ、いくらなんでもそりゃないんじゃないか?お前は俺の一番の友達だと思ってんのにお前、よくそんな事できるな」
「何言ってんだか」
この時の衝撃はかなり酷かった。
しかし、言う事は全て山本のほうがまともだった。
確かに、俺の方が山本の彼女に手を出した。
しかも英子と一つ屋根の下で過ごしていたにもかかわらず・・・当然、その現場にも山本もいた。
お互い裏切られたもの同士、かなり落ち込んだ状態で車で行動をともにしていたらそういう関係になるのも無理はない。
俺に山本を批判する権利などなかった。
しかも、その後、俺は自分の意志で村上と寝ている。
「何言ってんだか」
山本のこのセリフはかなり堪えた。
俺はバカかもしれない。
自分の事ばかり考えていた。
英子の気持ちも山本の気持ちも考えていなかった。
英子にしてみれば自分の彼氏が自分というものがありながらしかも同じ空間にいたのに他の女と真っ裸で寝ている姿を見たのだ、ショックはかなりでかかっただろう。
山本も信じていた自分の親友に彼女を寝取られたのだ。怒って当然だ。
それをどの面下げて彼女との仲を取り直してくれと頼めるのだろうか・・・しかも、山本と英子が付き合っているとは・・・俺は悲嘆にくれた。英子とはここのところものすごく親密になってきたし卒業して仕事にも慣れたら婚約してもいいなぁとか思ったりしていた。
山本とは卒業後も一生付き合える友達だと思っていた。
俺はこのままかけがえのないものを二つ同時に失うのは我慢できなかった。
「二兎を追うものは一兎も得ず」俺はこの時点で英子の事はきっぱりと諦めて
山本との付き合いを大事にしたいと思った。
「山本、本当に許してくれ。俺は、英子の事はきっぱりと諦める。
英子にも本当に申し訳のないことをしたと伝えて欲しい」
「・・・」今度は山本が無言になった。
「俺は、女のことで山本との友情をこわしたくない。村上に手を出した俺が言うのもずうずうしい話だが、俺のことを許して欲しい」
「お前・・・」
さすがに山本も言葉が出なかった。
「ずうずうしいにもほどがあるぞ・・・」
山本はやっとのことでそう口にした。
「分かっている。本当にずうずうしいと思う、でも、お前との友情をこわしたくない。英子とお前の事も心から祝福したい」
「お前・・・なんて奴だ!」
「何が祝福だ!」
山本は顔を真っ赤にして怒り出した。
「お前は自分が何をしたか分かってないようだな」
「気に障ったなら勘弁してくれ」
俺はとにかく謝るしかなかった。
こびへつらってでも山本との友情は壊したくなかった。
「許す許さないの問題じゃないんだよ」
「俺がゼミ生の間でなんて呼ばれているかお前知ってんのかよ」
山本は瞬く間もないくらい早口でまくし立てた。
「負け犬とか寝取られとか捨てられ君とか言われてんだよ」
「皆、別荘での事件を知らないから、俺が村上に捨てられたとしか思われてないんだよ」
どうやら山本は村上に捨てられたと思われているようだった。
確かに、事情を知らない奴らから見ると村上が俺に乗り換えたくらいに思えるだろう。
俺と山本を比べると成績はどっこいどっこいだけれども、教授受けは俺のほうがいいし俺の自宅は都内のまぁ、割と高級な部類に入る住宅街だが奴の自宅ははっきり言って
郊外は郊外でも本当の田舎だ。いわゆるチバラギ。容姿も俺のほうが勝っている。
そんな奴が誇れるのは奴のまめまめしく動き回るところと誠実な人柄。
いわゆる「いい人」であった。裏を返せば「毒にも苦にもならない男」。
面白みにはかける。しかし、俺は奴にはいろいろと借りがあった。
これからも奴には世話になりたいと思っている。
奴はあらゆる条件で俺にコンプレックスを抱いていたのかもしれない。
今考えてみると、奴も、友人の女遊びのアリバイに使われたり等、やつのプライドを今まで踏みにじってきたのかもしれない。
俺は、そんな自分勝手な自分に嫌気がさした。
「頼む、許して欲しい」
俺は、はじめて屈辱感に満ち満ちて奴に許しを乞った・・・「お前、マジで謝っているのか?」
山本は俺が涙目になって謝っているのを見て少々戸惑っているように見えた。
「お前が俺に何でそんなに謝るんだよ」
奴はだんだんしどろもどろになってきた。
物凄く挙動不審に見える。
しかし、俺はかまわず続けた。
「村上との事は本当に申し訳ない」
「お前の気のすむような幕を引くつもりだ」
俺は山本のご機嫌を取るように続けざまに言った。
「お前が気のすむようにする、だから俺たちの関係も元に戻したい。
今すぐという訳じゃない。あんなことがあったんだ。
時間をかけて元に戻したいと思っている」
「お、お前、何で、俺なんかに・・・」
山本は目をきょろきょろさせてせわしなくハンカチで汗を拭いたりめがねのレンズを拭ったりしている。
こいつは何故、急に落ち着きがなくなったのだろうか?俺には分からなかった。
言葉もどもり気味になってきている。
「お、お前の気持ちはわわ分かったよ、そこまで言うならちちちちと考えてみるよ」
いよいよ山本の挙動は不審になってきた。
周りの人たちも俺たちのことを訝しそうに見ているのが分かった。
「ととととにかく、これくらいにしてくれよ」
「よかったらどこかでもっと話せないか?」
「お、お前も知ってんだろ。おおお俺の家は遠いんだよ」
「すまん、でも、まだ時間も早いし、いいじゃないか」
「だダメだっつて言ってんだろ」
「しつけぇよ」
山本はそう言うとまだ人もまだらな駅の改札へと消えていった。
「あいつ、何をあんなに慌ててんだ?変な奴だな」
「しかし、英子とあいつじゃ釣り合いがとれねぇよな」
「とりあえず、奴を手なずけておけば後は何とかなるだろ」
俺はそんなことをひとりごちていた。
奴が挙動不審になっていくうちに俺は落ち着きを取り戻し、しおらしい気持ちもいつしか失せていた。
再び、山本を使って英子とやり直ししたいと思うようになっていた。
俺はマイルドセブンを取り出し一服した。
にやりと笑いながら煙をゆっくりと吐き出した。
「話は終わったの?」
後からいきなり肩をたたかれて心臓が止まるほどびっくりした。
後には村上が立っていた。
「今更山本に謝って何してんのよ」
「男には男の事情ってもんがあんだよ。お前には関係ねぇよ」
俺は冷たくそう言った。
「何よーもうー」村上はじゃれ付くように俺の頭をぽこぽこたたいた。
俺と村上はまるで俺の悪巧みを知らない奴が見たら仲のいいほほえましいカップルにしか見えないかもしれない。
俺自身もそう思うくらい感じがよかった。
そこに、同じゼミの奴が来て
「お前らこのくそ暑いのにいちゃいちゃすんなよ。
見てるこっちが暑くなるよ」
とかなんとか言ってからかってい言った。
「おいおい、そんなんじゃねぇよ」
俺はそいつに向かって言った。
「いいじゃーん」そう言うと村上は俺の腕にしがみついた。
「ひゅーひゅー」やつらはそんなことをいいながら改札に向かっていった。
「じゃーなー」
「おう、じゃ次の発表はお前だからな」
「いちゃつきすぎてレジュメ作れなかったなんて言い訳するなよ」
「うっせーよ、早く帰れよ」俺は奴らに向かってそう言った。
「ねぇケンタにでもよってなんか食べていこうよ?」
「しょうがねぇな、じゃ、行くか」
俺たち2人は誰がどう見ようと完璧に仲のいいカップルのようにしか見えなかった。
大学からの帰り道でこんなことしていれば当然、皆に見られるのは分かっていたはずだった。
しかし、俺は山本を使い英子と仲直り、できれば元鞘に収まる方法を画策していたのでそこまで頭が回らなかった。
そう、俺と村上がいちゃつくのを英子は見ていた。
そんな英子に俺は全く気がつかなかった。
もちろん、このことは後で知ったことだが・・・しばらくして、俺は以前のようにとは行かないが山本と次第に言葉を交わすようになった。
奴は相変わらず自主研究会は欠席していた。
「お前、あんまり自主研欠席ばっかしてっと教授ににらまれるぞ」
「余計なお世話なんだよ。ちっと口をきくようになったからって軽口たたくなよ」
「すまん・・・」
山本との関係はこんな感じだった。
俺は必至に打ち解けようとしたが奴はそうではないようだ。
それも当然といえば当然なのだが。
それに比べて俺と村上の関係は次第に深まっていく。
村上は自宅から通っていたので都内に住んでいる俺と会うのは学校のある時と土日くらいしかない。
村上は神奈川県のあるサーファーで有名な町に住んでいて学校まで約1時間かかる。
俺は都内の中央線沿線の23区ないに住んでいるから、お互いの自宅は遠かった。
だから会うのは学校の図書館で卒論や自主研の準備をしてその帰りにドトールやスタバでしゃべったり時には庄屋で飲んだりした。
俺のバイトがないときには歌舞伎町裏のホテル街で過ごす事もあった。
こうしていくうちに村上は俺に対して本気になっていた。
俺もだんだんと村上の事が好きになっていくのが分かった。
でも、やはり英子とのセックスは忘れられない。
連れて歩くにしても村上では物足りなかった。
村上は最近は俺がプレゼントしてやったコムサの服を着るようになってからは大分まともになったがやはり華やかさに欠けている。
英子と一緒に歩いているとすれ違う男たちの視線が英子の巨乳にいくのが面白かった。
特に英子は胸元が大きく開いた服やからだにぴったりとフィットするシャツを好んでいたからただでさえでかい乳が強調されるので視姦されまくっていた。
かく言う俺も、英子の巨乳目当てで付き合っていたのだから男たちの気持ちは分かった。
俺も、見られるくらいなら別に気にすることはなかったので英子の好きなようにさせていた。
俺は、心のどこかで村上に気持ちが傾きつつもまだ英子の事は諦めていなかった。
その後も、山本懐柔策をすすめていたがさっぱりうまくいかなかった。
今となっては、奴がうちに遊びに来たりすることも一緒にのみに行く事もなくなった。
しかし、俺が話しかけるとどんどん挙動が不審になっていくのが変だった。
俺は話題が勤めて英子の事に触れないように努力した。
山本は英子の事など全く話題に出さない。
俺は英子の事が気になって仕方がなかったが奴から口火を切らないかぎりこちらからはなんとも切り出せなかった。
別荘事件から5ヶ月ほど過ぎた初冬のある時、再び事件が起きた。
ここから先の事件は俺が直接体験したことではなく伝聞に過ぎない。
しかし、その伝聞を裏付けるような決定的物証があった。
だからこの伝聞は限りなく事実に近いものだと思われる。
しかし、あくまで伝聞のため詳細は脚色もあるし俺の推測もある。
そのことだけはあらかじめご了承願いたい。
初冬のある時、俺は午前中必修科目があったため学校に出てきた。
この時期にもなると自主研もゼミもあまりなく、各々が卒論に取り掛かっていた。
俺は、村上の協力もあり、論文も完成までもう一歩というところまで来ていた。
必修科目では俺と山本と村上は顔をあわせるのだが最近山本は必修科目には出席していなかった。
俺はこのところバイトと卒論が忙しくて村上とはゼミと必修科目くらいでしか会っていなかったがメールや電話は毎日欠かさずにしていた。
この日も、俺は村上と授業が終わったらHホテルに行くつもりでいた。
もちろん村上もそのつもりでいることは前からのメールや電話でお互いに分かっていた。
授業が終わると最近は渋谷方面に遊びに行っていなかったので、渋谷をぶらついて食事してから円山町にでも行く事にした。
食事もファーストフードで早々に済ませて、マルイやパルコをちょっとのぞいて俺たちは円山町に向かった。
俺はホテルの中で村上とキスをしながらあることを思いついた。
山本の性癖はどんなものだったのだろうかと。
俺は巨乳がすきで英子と付き合う前に2人ほどと付き合ったことがあったがその2人も巨乳の部類に入るほうだった。
しかし、村上ははっきり言ってぺチャパイである。
はじめのうちは半ば脅されて村上と付き合っていたが、今ではすっかり俺の彼女になっていた。
からだは英子の方が魅力的だったが村上はテクニックがあった。
英子のフェラは歯があたるし、奥までくわえ込むこともしないはっきり言ってへたくそでちっとも気持ちよくなかったが、村上はとてもうまかった。
もしかしたら、山本が教え込んだのかと思うとかなり鬱がはいった。
俺は村上とキスをしながらそんな事を考えていた。
しかし、いつ、村上にそんな過去のことを聞き出そうか?お互いの元彼元彼女を知っている。知っているというよりも、俺が村上を山本から寝取った事になるのだろう。
そんな事を考えながらキスをしていたので俺は勃起しなかった。
「ねぇ、何考えているの?」
ちっとも勃起しないし、キスにも集中していなかったので村上は不安そうに聞いてきた。
「いや、ちょっと卒論の事考えていた」
俺は、過去のことを考えていたなんて言えなかった。当然である。
「口でしてあげようか?」
村上はそういうと俺自身をやさしく口に含んだ。
村上のフェラは最高だった。過去の3人と比べようがないくらいだった。
村上は口の中に唾液をためると、俺をくわえながらその唾液を俺自身にだらだらと垂らしながら指を巧みに使って感じさせてくれる。
はじめて村上にしてもらった時は村上が俺のチンチンを根本までくわえ込んでいるのかと思っていた。
しかし、実際は村上の唾液でねとねとになった指使いがまるで口の中を思わせるくらいに巧みだったのだ。
はっきり言って、俺は村上にフェラしてもらうのが大好きだった。
はっきり言って、俺は村上にフェラしてもらうのが大好きだった。
「うっ、気持ちいい・・・」
村上は巧みに口と指を行使して俺は完全に勃起していた。
「ねぇ、もういれてもいい?」
村上は俺にそう言った。
俺は黙ってうなずいた。
村上は俺の上にまたがるとゆっくりと腰を沈めた。
村上は既にぐちょぐちょに濡れていた。
俺自身も村上の唾液でねとねとになっているので簡単に村上と一つになれた。
俺の意識のある時ではじめて村上としたのは俺が村上に警察に行かない代償に伊勢丹でバッグを買ってやるといって買い物した帰り、歌舞伎町裏のホテルでのことだった。
この時は、バッグではなくコムサのワンピとスーツを買わされた。
そのことでむかついてた俺は村上を憎しみをこめて突き入れるだけではっきり言えばこれこそレイプと変わらなかったと思う。
俺も気持ちはよくなかったし、村上はなおさらだろう。
しかし、その後、勉強を手伝ってもらったり、周りから恋人同士として扱われていくうちにいつしか、2人は本物の恋人同士になっていった。
村上とのセックスが最高だと気がついたのは俺が山本と何とか話をしようと説得して結局、挙動不審になった山本に逃げられた後、村上に誘われてケンタッキーで食事した帰りに歌舞伎町のホテルでのことだった。
このとき、村上ははじめてフェラをしてくれた。そして村上のリードで騎乗位でした時、今までにない快感に襲われたのだった。
村上の腰使いは非常に巧みだった。前後の動きや上下、回転運動を巧みに織り交ぜながら俺のことを攻撃してくる。村上は危険日以外はなまでOKだった。
しかし、なかだしはNGだった。いく時は騎乗位の時は俺が「もうだめ、いく・・・」というと村上はすばやく腰を上げて俺のチンチンをくわえてくれる。
そして、俺は村上の口の中に放出してくれる。放出し終わると村上は精液を飲み込んでくれる。
これも、俺にとってはたまらなかった。英子はなまはNG、フェラは下手、パイズリもいまいち。
フェラが下手だから口内射精すらしたことがなかった。
だから俺の精液を飲み込んでくれる村上に愛おしさを感じた。
村上は土地柄かボディーボードをするために日に焼けて真っ黒でまるで土人のようだったが、俺が色白なのを好きなものだから最近はボディーボードもほどほどにしているようだ。
一度色黒になったらそう簡単に元に戻るものではないがそこまでする村上がかわいくて仕方がなくなってきていた。
次第に、俺は英子の事も忘れて、村上にのめり込んでいった。
そうなると必然的に山本も相手にしなくなる。
どうせ、英子は俺のことを捨てて山本にはしった女だ。俺の頭にはそのことが刻み込まれていたからだ。
俺は、自分の上半身を起すと村上と向かい合う形の座位になり、村上を抱きしめた。
ふと、英子のからだはこうした時など「抱きごこちはよかったな」と思うことはあった。
しかし、抱き合う事により村上はからだを安定させてより激しく動く事ができるようになる。
俺と村上はお互いの唇をむさぼりながら激しく腰を動かした。
俺は興奮の度合いが高まり、村上に今しか無いと言うタイミングで例の話を切り出していた。
「なぁ、山本としていた時もこんなんだったのか?」
「やめて、もう、彼との事は思い出したくないの」
村上はそれでも動きを止めなかった。村上はいくのが近づくと白目をむくので俺には分かりやすくてよかった。
まだ、村上はいきそうではない。
しかし、かなり激しく動いているからいくのもそう先のことではないな。
俺は、そう思い、質問を続けた。
「美香(村上の名前)のフェラは最高だよ、どこで覚えたの?」
「知らない・・・」
「美香のこと全て知りたいんだよ、全てを知った上で受け入れたいんだよ」
「イヤ・・・」
村上は白目をむき始めた。
「イヤならやめるよ」
俺は、そう言うと、村上の上半身をベッドに倒すと、俺自身を抜こうとした。
「やめないで」
いく寸前でじらされた村上は泣きそうな目で俺に懇願した。
「じゃ、俺の質問に答えろよ」
「それは、イヤ」
「なんでなんだよ、俺は美香の過去のこと全てを知りたいだけなんだよ」
「知ったからって、美香のこと嫌いになるわけじゃないよ」
「美香の全てを知った上で、美香の全てを受け入れたいんだよ」
「嫌いにならないと約束してくれる?」
「もちろん、約束する」
「話すから、もう意地悪しないで」
「分かった」
「いかせてくれる?」
「ああ、もちろん」
俺はそう言うと、村上の両足を脇に抱えると、村上のなかに再び侵入した。
村上は正常位よりも騎乗位や座位の方がいきやすいため、俺はすぐに村上の上半身を起して座位の体勢にした。
こうすると、あとは村上が自由に動いて自分でいってくれる。
村上は再び激しく腰を動かし始める。
「美香はいつからこんなにHになったの?」
「こっ、こんなになったのは秀樹(俺の仮名)がはじめてだよぉ」
「嘘だろ、はじめからそうだったじゃないか」
「ち、違うぅ、こんなに激しくはなかったよぉ」
「はじめていったのはいつだよ?」
「イヤ」
「イヤじゃないだろ、言うと約束しただろ」
「あぁー、どうしても言わなきゃダメェ?」
村上はせつなげな喘ぎ声とともに言った。
「言わないとやめるよ」
「2年の時のサークルの先輩・・・」
村上がはじめていった相手が山本ではなくて俺は少々安心した。
俺は2年のころの村上の事はあまり知らなかった。というよりも気にもとめていなかった。
村上は2大学に入学するとすぐにマリンスポーツ同好会に入っていた。
そこで知り合った先輩としばらく付き合っていたらしい。
しかし、先輩が卒業するとすぐに別れる事になった。
どうやら先輩には本命の彼女がいたらしく、就職してからあまり時間がなくなり二股をかけるのが難しくなったので捨てられたらしい。
「な、なんだよ、じゃ、美香はセックスフレンドにされていたのかよ・・・」
「いやぁ、怒らないで、ごめんなさい」
村上は喘ぎながら本当に申し訳なさそうに謝りつづけた。
「ごめんなさい、もう、秀樹以外とはしないから許して」
「その先輩とはなまでやっていたの?」
「うん、怒らないで・・・」
俺は嫉妬の念で勃起度が増したようだった。
「・・・なかに出していたの?」
「うん・・・」
衝撃的だった。なまでやられたのも我慢できないが、なかだしまでされていたとは。
「精液も飲んでいたの?」
「うん・・・怒らないで」
「怒ってないよ」俺は、顔も知らないその先輩にはっきり言って憎しみを感じた。
美香のことを愛していてやったことならともかく、自分には本命の彼女がいて、その彼女とやれない時の性欲の捌け口に村上の事を利用していた事が許せなかった。
「俺だって、美香の中に出した事がないのに・・・」
「違うよ、秀樹も中に出したよ」村上は申し訳なさそうに言った。
「そういえばそうだけど、俺、覚えていないし、美香だって覚えてないだろ」
「ごめんね、ごめんね」村上は再び白目をむき始めた。エクスタシーが近づいている証拠だった。
俺は、質問はそのくらいで、今は村上をエクスタシーに導く事に専念した。
「いってもいいよ」
俺は村上をぎゅっと抱きしめるとそうつぶやいた。
村上も俺にしがみついて腰を激しく前後に振った。
村上は白目をむいて息遣いも胸の鼓動も激しくなった。
「あぁぁぁ」
村上はせつなげな声をあげると静かに俺の体に体重をあずけた。
村上の全身は汗ばみ、呼吸は乱れ、胸の鼓動が俺の体を伝わって全身で感じる事ができた。
村上はエクスタシーに達したのだった。
俺は静かに、上半身を後に倒し仰向けになった。
村上の上半身もそれに伴い俺に覆い被さる。俺たちはいつもそうしていた。
村上の息を整えるためだった。その間も、俺は、村上の全身を抱きしめてゆっくりと腰を上下に動かしたり回転運動させたりして余韻を楽しませていた。
「ごめんね」
息の整った村上は言った。
「いいんだよ、俺が聞きたがったんだし」
「まだ、秀樹いってないのに先にいっちゃった」
「私の中でまだ凄く硬くなっている。なんかいつもよりも硬いみたい。鉄みたいだよ」
確かに、俺はいつもよ