妻のミクが、清楚な白のブラウスを着て、目隠しをされた状態でベッドの中央に女の子座りをしている。
熱を感じるくらいに明るい照明で全身を照らされているミクは、目隠しからはみ出ている部分が白飛び寸前なくらいになっていて、いつもよりも美肌に見える。
そして、そのベッドを囲むように、ブリーフ一枚だけの男達が1ダースほど、ミクを見つめながら自分のブリーフの中に手を突っ込んで弄っている。
そして、業務用のデカいカメラを抱えた男が、ミクを真正面から撮している。
カメラを持った男が、「どう?ドキドキする?」と、少しからかうようなニュアンスを含みながら聞く。
するとミクは、口の端を少しあげて微笑むと、「はい。楽しみです」と答えた・・・。
ほんの些細なきっかけだったのに、どうしてこんな事になったのだろう?私は椅子に縛り付けられ、猿ぐつわをされた状態であの時のことを思いだしていた。
ミクは、エプロンを着けキッチンで朝食を作っていた。
ニコニコとしながら、楽しそうに朝食を作るミクを見て、私は今日も一日頑張ろうと思っていた。
ミクとは、結婚して5年経つ。
あっという間の5年だったが、最高に幸せな5年だった。
知り合ったきっかけは、友人の会社に私用で届け物をしたときだった。
受付の窓口業務をしている彼女を見て、私は一瞬で心を奪われた。
ショートカットに黒髪で、当時コンドーム写真でバッシングを受けていた女子アナによく似たルックスの彼女は、私にはとうてい手の届かない高嶺の花に思えた。
実際、友人に彼女のことを聞いたら、「ミクちゃんか、アレは無理だぞ。社内どころか、ウチに出入りしてるヤツでも狙ってるの多いしな。そのうち玉の輿に乗っていなくなるんじゃね?」と、はなから諦めているような感じで言った。
でも、私は今までの人生で一番心奪われたミクを諦めきれず、地道な努力を重ねた。
何かと理由をつけては友人を訪ねるようにし、その度に、会釈、挨拶、世間話と少しずつ距離を縮めていった。
そして、イケメンでもなく高収入でもない私に、一つだけ偶然が味方をしてくれた。
それは、共通の趣味があったというだけの、地味な偶然だった。
今でこそ、渋谷の一等地にもジムがあるが、当時はまだ人口も少なかったフリークライミングが二人の共通の趣味だった。
そして、中級者から上級者になりかかっていた彼女と、ジムだけではなく岩場にまで一緒に行くようになるまでに、さほど時間がかからなかった。
私は本当に取り柄も何もない普通の男だったが、クライミングだけは、持って生まれた腕の長さと強い指の腱のおかげで、4段もいくつか墜としたことがあった。
一緒に岩場に行き、私が教えながら一緒に登っている内に、彼女のスキルもどんどんアップしていった。
「秀夫さんって、岩場だとすっごく格好いいですね」
ミクは、からかうように笑って言いながらも、ちょっとまぶしそうに私を見てくれた。
「岩場以外じゃ格好悪いって事?岩場限定?」
「そうですよ!だから、秀夫さんが格好いいって知ってるのは、女の子では私だけって事です」
ふざけた感じながらも、少し頬を赤くしながらそう言う彼女を見て、私は自分の身に信じられないくらいの幸運が訪れたことを知った。
そして、クライミング中はサポートをしてるのである意味当然だが、彼女の身体に触れる機会も多かった。
落ちる彼女をマットの上にコントロールして落下させるときなど、期せずして胸に触れることもあった。
「エッチ!わざとでしょ~」
少し頬を赤くしながらそんな事を言う彼女。
一緒にすごす時間が増えて気がついたことだが、彼女は見た目に反して、男性に慣れていない感じがした。
「ご、ごめん、わざとじゃないよ!本当にゴメン!」
慌てて謝る私に、「初めて男の人に触られたんですよ。責任取って下さいね」と、ミクは冗談っぽく言った。
でも、後からわかったことだけど、それは本当のことだった。
中学から大学まで女子校で、会社に入った後も受付業務だったので、男性に接する機会は本当に少なかったそうだ。
とは言っても、デートしたり、付き合ったりした男性もいたそうだが、キスすらしなかったそうだ。
今時冗談みたいな話だけど、彼女は結婚するまでそういうことはしないつもりだったそうだ。
ミクの両親は、母親の不倫が原因で離婚していて、そんな母親に嫌悪感を持ち、そのせいで、貞操観念は異常なまでにガチガチになったのだと思う。
でも、それは私にとってはこの上ないほどの幸運だった。
結局、ミクとは結婚前にキスをした。
岩場で、ミクが3ヶ月ほどトライし続けた課題を、やっと彼女が墜としたとき、自然と抱き合って喜び合った。
そして、たまたま周りに人がいなかったこともあり、そのまま見つめ合い、彼女がスッと目を閉じた。
私は、この時のキスを一生忘れないと思う。
「・・・責任取って下さいね・・・。大好きです・・・」
キスを終えた後、少し潤んだ目でこう言ったミクを、私は思いきり抱き締めながら、責任を取ることを約束した。
そして、付き合い始めてから結婚まではあっという間だった。
岩場でキスをした半年後には、私とミクは結婚式を挙げていた。
ただ、付き合い始めてすぐにわかったことだったが、ミクは家族には恵まれていなかった。
両親が不倫して離婚したとき、父親について行ったミクだったが、その数年後に父親は交通事故で他界した。
会社の業務中の事故だったこともあり、保険金も会社からの退職金、遺族年金等々で生活自体はまったく不自由することはなかったそうだ。
だけど、まだ高校生だったミクは、結局別れた母親と暮らすことになった。
男にだらしない母親は、父の保険金や貯蓄を若いホストのような男達に湯水のように使い、自宅に若い男を連れてくることもあったそうだ。
ミクは高校を卒業すると、奨学金と住み込みのバイトをして大学に行きながら、母親と決別した。
そんな苦労をしなくても、お金はあったはずだが、ミクは母親と離れたい一心でその道を選んだ。
そして、今回の結婚も、母親には一切報告せず、結婚式に呼ぶこともなかった。
私の両親は、そんなミクの身の上を聞いても、結婚に一切反対することもなく、こんなに素晴らしい女性が私なんかと結婚してくれるなんて、本当にありがとうと、感謝の言葉を述べるほどだった。
私は、この時初めて自分の両親を心から尊敬した。
そして、身内と近い友人だけの小さな式は、滞りなく終わった。
そして、新婚初夜を迎えた。
それは、ミクにとっては言葉のとおりの初夜だった。
貞操観念の異常に高いミクは、私と付き合うまではキスもしたことがなかった。
ミクは先にシャワーを浴び、ベッドで私を待った。
私は、念入りに身体を洗い、歯磨きをするとミクが待つベッドに向かった。
寝室は、間接照明で薄暗く、ミクはスッポリと布団をかぶっていた。
「お待たせ」
私は緊張しながら声をかけた。
ミクと違い、私は初めてではなかった。
過去に付き合った女性もいたし、付き合わず、身体の関係だけの相手もいた。
ミクの清らかな身体に比べると、私は汚れているように感じた。
ミクは私が声をかけると、緊張したように頷いた。
そっとベッドの横に滑り込み、ミクにキスをした。
この前の岩場でのキスとは違い、私は舌を絡める大人のキスをした。
私が舌を差し込むと、ミクはビクッと身体を震わせ、身を固くした。
でも、抵抗することもなく、私にされるがままにしている。
私は、たかがキスで、信じられないほどの快感を感じていた。
こんなにも美しい彼女が、私の妻になり、その初めてを捧げてくれる・・・。
夢のような気持ちだった。
ミクは私のキスを受け続け、そのうち私に抱きついてきてくれた。
裸のミクに抱きつかれて、彼女が想像以上に豊満な胸をしていた事を知った。
後で聞いた話だが、クライミングの時には、かなり締め付けるタイプのブラをしていたそうだ。
体脂肪が少なく、それでいて胸が大きいので、ウェストとの対比で実際以上に大きく感じるのかもしれない。
私は薄暗いなか、目をこらしてミクの胸を見た。
仰向けで寝ているので、平べったくなっていて餅のように柔らかそうだ。
私はそれを優しく揉み始めた。
ミクは、男性に胸を揉まれるのはこれが初めてだった。
こうやって、一つずつ彼女の初めてをもらうことが出来る。
それは、私にとっては無上の喜びだった。
柔らかく、それでいて若々しい張りもある胸を揉み続けると、徐々に彼女の息遣いが荒くなってくる。
私は、夢中で胸ばかり見ていたが、その息遣いにつられるように彼女の顔を見た。
ミクは、少し不安そうな、それでいて上気したような目で私をじっと見つめていた。
私はたまらずにミクに再びキスをした。
すると、すぐに彼女の舌が私の口の中に飛び込んできた。
それは、さほど女性経験が多いわけではない私にも、ぎこちなくて下手くそなのが一瞬でわかるキスだった。
それでも、ミクがこんな風に必死で舌を絡めてきてくれるのは、私にとっては嬉しかった。
キスをしながら彼女の胸を揉み、彼女の乳首を触り始めた。
その瞬間、彼女がビクンと反応し、キスが解けた。
「痛かった?」
少し不安になって私が聞くと、彼女は黙って首を振り、「・・・気持ち良い・・・です・・・」と、恥ずかしそうに言った。
薄暗くて判別不能だが、顔も赤くなっている感じがした。
その言葉がきっかけのように、私は夢中で彼女の乳首を舐め始めた。
彼女の乳首は少し陥没気味で、乳首まで恥ずかしがりなのかな?と思った。
でも、吸うように舐め始めると、すぐに驚くほど小ぶりな乳首が姿を現わした。
男性に舐められた経験のない乳首。
それは、皮膚自体も薄く感じるほど繊細に感じる。
剥き出しになった乳首を舐め始めると、ミクは身体を固くして、私の肩をギュと掴んできた。
初めて舐められる乳首は、私のつたない舌の動きでも、みるみる固くなっていく。
「ン・・・んん・・・あっ」
ミクの口から控えめな吐息が漏れ始めると、同時に私の肩を掴む手の力も増していく。
私は、ミクの可愛らしい吐息に興奮が異常なまでに高まっていた。
そして私は、初めて陥没乳首というものを経験したが、こんなにも興奮するものだとは思ってもいなかった。
私の愛撫で、乳首が勃起して姿を現わす・・・こんなにも達成感を感じるとは・・・。
「んンッ!ン、あっ!あ、あぁ・・・んっ!」
可愛らしい吐息が、少しずつあえぎ声に変わってきた。
「気持ちいい?」
私は、思わずそう聞いた。
「き、気持ち良い・・・秀夫さん、気持ち良いよぉ・・・」
戸惑い、恥ずかしそうなミクの声。
私は、こらえきれずにミクのあそこに手を伸ばす。
すると、内股にしてガードするミク。
「恥ずかしいよ・・・」
消えそうな声で言うミク。
でも、私も興奮が高まっている私は、少し強引にミクの足を押し開き、その奥に手を差し込んだ。
控えめなへアに指に触れ、すぐに柔らかく熱い肉に触れる。
そこは、すでに充分なほど潤っていて、微かにクチュッという音がした。
「あぁっ!ダメぇ・・・」
ミクは、本当に恥ずかしそうに言う。
でも、私はかまわずにクリトリスを目指して指を動かす。
すると、すぐに肉の芽に指が触れる。
控えめな乳首とは違って、ミクのクリトリスは大きめだった。
そして、すでに包皮から頭が出ているようで、固い肉の芽の感触が指に伝わる。
「ンあぁっ!うぁぁ、気持ちイイぃ・・・秀夫さん、それダメぇ、気持ちイイぃ、でも、怖いよ・・・」
少し泣きそうな感じで言うミク。
「もっと感じて。ミク、愛してる・・・」
私は、愛おしさで胸一杯になりながら、震える声で言った。
「秀夫さん、愛してる!ずっとつかまえてて!」
ミクも、感情のこもった声で言ってくれた。
私はもう我慢の限界で、用意しておいたコンドームを手に取った。
すると、ミクが、「今日は、そのまま・・・して下さい・・・。初めては、直接秀夫さんを感じたいから・・・」と、恥ずかしそうに、でも、きっぱりと言ったミク。
私は、猛烈に感動しながらミクに覆いかぶさり、その誰も踏み込んだことのない秘密の園にペニスを突き立てていった。
ペニスが膣口に触れると、クチュッとした感触がし、そして、そのままゆっくりと腰を押し込んでいった。
すぐに亀頭が濡れた柔らかい肉に包み込まれていき、「ん、んっ!ン、つぅ・・・あぁ、ンあぁ・・・」と、少し痛そうなミクの声がする。
私は、処女とセックスをするのが初めてだったので、腰が引けてしまった。
「だ、大丈夫?痛い?」
私は、腰を押し込むのを止めてそう聞いた。
「大丈夫・・・平気です。秀夫さん、そのまま来て・・・愛してます」
ミクは、潤んだような瞳で私を見つめながら、健気にそう言ってくれた。
私はその言葉に従い、そのまま押し込んでいった。
処女膜が破れる感触があるのかと思ったが、そんな感触もなく、そのまま半分、そして全部がミクの中に収まった。
「んンッ!ン、あぁ、秀夫さん、嬉しい・・・」
ミクは、かなり痛そうな感じでそう言ってくれた。
私は、溢れ出る気持ちで涙が出そうだった。
そしてミクも、痛みのせいかもしれないが、目の端から涙を一筋流していた。
そして、私はそのままミクにキスをし、腰を動かし始めた。
それは、今まで経験したセックスとは、異質の感覚だった。
気持ち良くなるためだけの行為・・・そんな感じではなく、心と心を結びつけるような神聖なもののように思えた。
「ミク、愛してる。平気?痛くない?」
私は自分で言いながら、馬鹿なことを聞いたと思った。
痛くないわけがない。
それは、ミクの表情や漏れてくる声で一目瞭然だ。
「大丈夫、秀夫さん、もっとして・・・愛してる・・・」
健気に答えるミクに、私は感動しながら腰を振り始めた。
ミクの膣中は本当にキツく、そして絡みついてくる感覚に、あっという間に限界が来てしまう。
そして、痛そうなミクを見て、私は我慢せず、そのままイクために腰の動きを早めた。
「んっ!んンッ!ン、あっ!あっ!秀夫さん、き、気持ち良い・・・気持ち良くなってきたよ・・・」
ミクは、痛そうな感じはまだあったが、本当に少し気持ちよさそうな声であえぎ始めた。
初体験から感じる・・・そんな事はないのかもしれないが、ミクは確かに感じているように見えた。
私に気を使って、痛くないよと言うアピールをしてくれているのかもしれないが、漏れてくるミクの声は甘い響きが混じっているようだった。
「ミク、イクっ!うぅっ!愛してるっ!」
私はうめきながら、彼女にキスをして、人生で一番気持ちのよい射精をした。
「秀夫さん・・・愛してます」
そう言って、私に抱きついてくるミクを見て、私は一生彼女を大切にしようと心に誓った。
こうやって始まった新婚生活は、満ち足りたものだった。
まだ若かった私達は、子供を作るのは後に回し、二人で楽しい時間を過ごすことを選んだ。
そして、両親の離婚やその後の辛かった生活の影響か、ミクは本当に家庭的で良い妻になった。
外食するのもなるべく控え、二人でデートに出かけるときでさえ、お弁当を作ってくれたりした。
まだ私達は二人とも働いていて、収入的にも比較的余裕があったのに、ミクは慎ましいものだった。
ミクとなら、一生笑って暮らせる・・・そう思っていたある日、ミクにいきなり離婚話を切り出された。
心底驚いて声も出ない私の前で、泣きながら別れて欲しいと言うミク。
パニックになりながらも話を聞くと、理由はミクの縁を切った母親が原因だった。
ミクの母親は、ミクがいなくなると浪費に輪がかかり、あっという間に財産を食い尽くし、借金生活に突入したそうだ。
そして、借金を借金で返す状態になり、いわゆるヤミ金にまで手を出してしまったそうだ・・・。
しかも、勝手にミクを連帯保証人にして・・・。
だけど、そんなものは警察に行けばすむ話だとミクを説得した。
でも、縁は切っていても母親を助けたい・・・。
ミクは、苦悩に満ちた顔でそう言った。
「秀夫さんには迷惑はかけられないよ・・・本当にゴメンなさい。でも、秀夫さんと過ごした2年の思い出があるから、私はこの先どうなっても、後悔はないです・・・」
泣きながらそう言うミクを抱き締め、私は彼女の母親を助ける決心をした。
しかし、私はヤミ金業者を舐めていたことをすぐに思い知らされるときが来た。
結局、あの手この手で搾り取られ、あっという間に500万円を支払わされた。
そして、ヤクザのような男達に詰められて、言われるままに彼らの事務所に二人で出向くことになった。
不思議なもので、ヤミ金業者に完全にコントロールされてしまっていた私達は、警察や弁護士に相談するという事に頭が回らなくなってしまっていた。
絶望的な気持ちでその事務所に入る私達。
どう見ても、組事務所と言った感じのそれは、私には一生縁のない場所だと思っていた。
そして出迎えた男は、一見優しそうな、そして紳士的な感じのする男だった。
「イヤァ、あなたも大変だね。でも、男気がある。今日、少しだけ頑張ってくれたら、その男気に免じてすべてチャラにしてやるからw」
男は、満面の笑みで、優しげに言う。
想像するヤクザとは違い、少しロン毛で、さらさらヘアーは真っ黒だった。
クリエーターとか、そんな感じの見た目だが、まったく目が笑わないのが心底怖かった。
優しげな口調とは裏腹に、その感情のない目に見つめられると、ただただ怖かった。
「お、夫は・・・関係ないので、なにもしないで下さい・・・」
ミクは、震える声で男に言う。
「わかってるって!安心しろよw男気溢れる旦那さんだ、客人扱いさせてもらうか!」
大袈裟な、芝居がかった言い方をする男。
このやりとりで気がついたが、男とミクは、事前になにか話をしているようだった。
私は、その話の内容を知らないし、ミクは私に何も言わなかった。
私の中で、不安がさらに大きくなる。
そして、私はまだ10代に見えるような若いチンピラに、表面上は丁寧に扱われ、隣の部屋に通された。
そこは、窓も何もない3帖くらいしかないような狭い部屋だった。
そして、壁のところに不自然にかかっている小さなカーテンを開けると、そこは窓みたいになっていた。
窓と呼ぶには小さく、そしてはめ込みで開かない感じのそれは、24インチの液晶モニタくらいの大きさしかなかった。
そこから覗くと、さっきまで私がいた部屋が見える。
当然、ミクがソファに座っているのが見えるし、あの男が椅子に座ってニヤついた顔をしているのが見える。
でも、さっきあの部屋にいたとき、壁にこんな窓はなかったはずだ。
壁にあったのは、鏡だけだったはずだ。
「マジックミラーっすから、あっちからは見えないっす」
若いチンピラは、これでも丁寧にしゃべっているつもりなのか、変な日本語で言う。
私は、これから何が起こるのかまったく理解出来ず、呆然と立ち尽くしてしまった。
「そこ、座って下さいっす」
若いチンピラに言われるままに、私はパイプ椅子に腰を下ろした。
その瞬間、チンピラが豹変した。
私は、イキなり腹を殴られ、恐怖と痛みで声も出なかった。
「うごくなw」
チンピラは、楽しそうに半笑いで言う。
そして、私は後ろ手に拘束されて、結束バンドの太いヤツで拘束されていく。
足首を縛られ、後ろ手に絡め取られ、口にはガムテープを貼られてしまった。
その状態で、パイプ椅子にも結束バンドで固定された私は、身動きも、しゃべることすら出来なくなってしまった。
「じゃあ、そこで見てなw兄貴の真珠で、嫁さん狂うぜw」
男はそう言うと、部屋から出て行った。
そして、私はマジックミラーから隣の部屋を覗く。
すると、さっき出ていったチンピラが、兄貴と呼ぶ男に何か報告をした。
男は、私の方を見て、ニヤッと笑った。
向こうからはマジックミラーで見えないはずなのに、私は気圧されて俯いてしまった。
そして、若いチンピラが、部屋の壁のスイッチを押すと、イキなり私の後ろから声がし始めた。
それは、スピーカーを通して、隣の声が聞こえてくる感じだ。
「じゃあ、まず脱いでもらおうかw」
男は、楽しそうに言う。
「・・・主人は・・・どこですか?」
ミクは、か細い声で言う。
私は、脱げという男の言葉に驚き、そして、この後なにが起きるのか予想がついてしまった。
私は、叫びながら全力で結束バンドを引き千々ろうとしたが、当然ビクともせず、そして、ガムテープのせいで声も出せなかった。
全身を襲う無力感に、私は泣き出しそうだった。
「大丈夫だってw他の若い衆と飯食ってるよw約束通り、旦那には内緒にしてやるからw」
男は、さっきまでの紳士的な顔は止めたようで、ニヤニヤ笑いながら、下品な口調で言う。
でも、こんな時でもまったく目が笑っていない・・・。
すると、ミクが硬い表情のまま服を脱ぎ始めた。
ブラウスのボタンを外していき、そしてブラウスを脱ぎ去ると、淡いピンクのブラジャーだけになる。
そして、膝が隠れるくらいの丈のスカートも、緊張した顔のまま脱ぎ払った。
ブラとおそろいの可愛らしいショーツが姿を現わす。
それは、ビキニ型ではなく、ホットパンツみたいな見た目のショーツで、フリルがたくさんついていて可愛らしい印象だ。
「可愛いパンツ穿いてんなw歳いくつだっけ?」
男が、舐め回すような目でミクの下着姿を見ながら言う。
さっきの若いチンピラは、いつの間にかハンディビデオを廻し始めている。
でも、それを見てもミクは何も言わず、男の質問に答えた。
「26歳です・・・」
カメラを廻すことは、最初から承知していたと言うことなんだろうか?
「若いなw今まで何人とやった?」
男は、直球で質問する。
「しゅ、主人だけです・・・」
下着姿のままのミクが、頬を赤くして言う。
私は、もう見ていられなくて、目を閉じてしまった。
でも、耳を塞ぐことも出来ず、容赦なく会話は聞こえてくる。
「そうかwアンタもついてないなw母親がクソだと、大変だw」
男は、ミクに同情したようなことを言うが、その実たいして興味はなさそうだ。
ミクは、母親のことを悪く言われても、言い返す気力も無いようだ。
もっとも、ミク自身も母親のことを良くは思っていない。
縁を切りたいと思っているはずだ。
でも、結局非情になれないのもミクらしいと思うが、それが結果としてこんな事になってしまった。
今さら後悔しても遅いが、私はもっと強硬に警察に行くことを主張するべきだったのかもしれない。
「ほら、全部脱げよ」
男は、ニヤニヤ笑いを止めて、冷たい顔で、冷たい口調でそう言った。
私は、閉じていた目を思わず開けた。
そしてミクは返事も出来ず、頷くとブラを外し始めた。
私は、絶望感で息が止まりそうだった。
ミクは、腕で胸を隠すようにしながらブラを外す。
その様子を、カメラはつぶさに撮し続ける。
すぐ壁の向こうで、腕で胸を隠すミク。
私にしか見せたことがないはずの裸体を、見ず知らずのヤクザ二人に晒そうとしている。
「隠すな」
冷たく言う男。
ミクはその言葉にビクッと身体を震わせながら、素直に腕を外した。
ミクの、痩せた身体には不釣り合いなほどの豊かな胸が姿を現わす。
そして、その頂点には、陥没している乳首がわずかに見えている。
こんなにも明るい中でミクの胸を見たことがなかったが、それは思っていた以上に真っ白で、そしてピンクで綺麗だった。
私だけのモノだったはずなのに、クズのような男達に見られてしまっている。
私は、屈辱感で身体が震えながらも、涙がこぼれるのを抑えられなかった。
「ほぉw凄いな、上玉だw」
男は、感心したように言う。
この時は、目も笑っていた。
本当に、ミクのことを良いオンナだと思ったのだと思う。
「下も脱げよ」
男は、微妙に嬉しそうな口調で言う。
ヤクザから見ても、ミクは良いオンナだと言うことなのかもしれない。
ミクは、またビクッと身体を震わせた後、恐る恐るショーツを脱ぎ始めた。
すぐに淡いへアが姿を見せ、ミクは全裸になった。
明るい照明の下で見るミクの裸体は、ため息が出るほど美しいと思った。
でも、その美しい裸体を、最下層の男達が嫌らしい目で見つめている。
もう、やめてくれ・・・。
私は、祈るような気持ちで見つめるが、男は無慈悲に言う。
「よし、とりあえずしゃぶれ」
男はそんな事を言いながら、さっさとズボンと下着を膝まで降ろした。
剥き出しになった男のペニスは、すでに勃起してそそり立っていたが、それは異形のフォルムだった。
さっきの若いチンピラが、”兄貴の真珠で、嫁さん狂うぜ”と言っていたのを思いだした。
ペニスに真珠を埋め込むという話は、聞いたとこはある。
でも、映画なんかのフィクションの話だと思っていた。
その男のペニスには、カリ首の下の部分に、一周グルッとリング状の出っ張りがあった。
はたしてそれが真珠なのかは判別出来ないが、何かが埋め込まれているのは間違いなかった。
男のペニスはカリ首も含めて、段差が二つあるという事になる。
それが女性に対して、どんな効果があるのかはわからないが、異様な迫力のある一物だった。
そして、よく見ると、そんなものを埋め込まなくても、男のペニスは立派のひと言だと思った。
長くて反っていて、太さも充分すぎるほど太く見える。
私のペニスとは、大人と子供の差があるように見えてしまう。
ミクは、初めて見るであろう、異形のペニスに、驚愕の表情を浮かべている。
「早くしろよ。旦那呼ぶぞw」
男が焦れたように言うと、「ゴ、ゴメンなさい、今・・・しますから・・・」と、ミクは男の前に跪いた。
そして、恐る恐るその異形のペニスに顔を近づけていった。
ミクは目一杯口を大きく開けて、その異形のペニスを口の中に収め始めた。
私は、無駄だとわかっていながら、全力で叫び、結束バンドを引きちぎろうとした。
でも、それは徒労に終わった。
ミクは、とうとう男のペニスを口に含んでしまった。
目の前で、最愛の妻が他の男のペニスを咥えさせられている・・・それなのに、何も出来ない私。
狂いそうだった。
ミクは、ぎこちない動きで、太すぎるペニスをフェラし始めた。
私自身、ほとんどしてもらったことがないそれを、違う男にするミク。
よく見ると、ミクも目の端から涙を流している。