・・・昔話。
姉が勤めるようになってから、夜中に部屋に遊びに行く回数が減った。
疲れているのではないかと遠慮をしていたからだった。
そんなある日の夜中に、姉からメールが届いた・・・。
「毒男、まだ起きてる?お喋りしませんか?」
ヲレは静かに部屋を出ると、そっと姉の部屋に入っていった。
ベッドに腰掛けた姉が微笑む。
「こんばんは」
姉の部屋に入るのも、なんだか久しぶりに感じて少し緊張しながら姉の隣に座る。
「姉ちゃん・・・今日は夜更かしなんだね」
キスしようかと思ったけど、なんかタイミングを外した感じだった。
「うん・・・眠れなくてね。毒男とお話しもしたかったし・・・」姉が照れた感じで話し始めた。
姉が会社の事とかを話す。
ヲレも大学の変な教授の話とかをして姉を笑わせたりして時間が過ぎた。
早く寝ないと明日辛いかなと思って、「じゃ、そろそろ寝るね・・・」と立ち上がると・・・。
姉がヲレの手を引っ張った。
少し俯き加減で小さな声で話す・・・。
「今日は・・・キスしてくれないの?」
突然の姉の言葉に驚いた。
「キスしていいの?」
姉の顔を覗き込むと目が赤かった。
「いいに決まっているでしょ。キスして欲しいの」
姉が呟いた。
何回もキスをした。
キスをしながら姉がヲレを抱き締める。
キスの合間に姉が心配そうな顔をしながらヲレに問い掛けてくる。
「毒男・・・姉ちゃんのこと嫌いになっちゃった?」
ヲレはその意味が判らなくて、「なんで?」と聞き返した。
姉は泣きそうな顔になりながら、
「だって、毒男・・・部屋に来てくれないし、今日だってキスしてくれないし」
姉がそんなふうに考えているとは思わなくて、ヲレは慌てて部屋に行かなかった訳とかを説明した。
ヲレの話を聞いた姉は、「本当に?」とヲレの頬に手を添えた。
「本当に」
そう言いながらキスをすると姉がやっと微笑んだ。
姉とベッドの上に向かい合って座り、何回もキスをする。
段々と抑えられない衝動に駆られてくる。
「姉ちゃん・・・」
ヲレが呟くと・・・。
「しよっか」
恥ずかしそうに姉がキスをしてきた。
キスをしながら姉がヲレの物を触ってくる。
パジャマの上から擦っていた、その手はパンツの中に入り優しくヲレの物を擦り始めた。
姉が手を動かしながらヲレの表情を見ている。
「毒男、気持ちいい?もっと毒男の好きなのしてあげるね・・・」
そう言いながら姉がヲレのパンツを脱がした。
姉がヲレをチラッっと見た後に微笑んだ。
舌を出してヲレの硬くなっている物を根元から先端にゆっくりと舐め上げる。
先端までくるとチロチロと舐めた後に、また根元から舐め上げる。
それを何回も繰り返した後に、ふいに咥えられた。
生暖かい感触がする。
根元をそっと掴んでゆっくりと上下しながら、先端を唇と舌で滑らす。
姉の頭を撫でると、それに応えるように舌の動きが速くなった。
あまり口でばかりしてもらうと出てしまいそうなので、今度はヲレがしてあげた。
姉を寝かせパジャマの下と下着を脱がす。
細く長い脚を開かせてヲレの顔を近づけると、「恥ずかしいから・・・」と最初は言っているけど、敏感な部分を舐め上げると甘えたような声を出す。
指を入れて中を掻き回す程、姉の中から体液が溢れてくる。
姉が声が出るのを押し殺して快感に耐えていた。
ヲレの指の動きに合わせて少しずつ姉の腰が動く。
「毒男・・・抱っこして」
姉が甘えてくる。
ヲレが壁に寄り掛かって座ると姉が跨ぐように乗ってくる。
姉は膝で立ち、片手でヲレの物を握ると自分で入れながらゆっくりと腰を沈めた。
全部入ると、小さな声で「入った・・・」と言って気持ち良さを我慢するような顔をする。
ヲレの背中に腕を廻し、抱きつきながらキスをする。
姉が腰を動かすと粘膜同士が擦れ合う音がするような気がする。
本当にクチュクチュと音がしていたのかもしれないけど、耳元で発せられる姉の荒い息遣いと吐息でかき消された。
姉の中の気持ち良いポイントに当たると、「ンッ、ンッ・・・」と声を堪えながら腰を動かしている。
姉が疲れてきたようなので体位を変えた。
四つん這いになった姉がお尻を向けながら、少しこっちを振り返る。
早くと言うような表情で、目で訴えている。
姉の開いた割れ目に指を出し入れしながら、「もっと、ココを突き出して・・・」と言うと、「こう?」と素直に姉がお尻を突き出してくる。
姉の割れ目は開いて体液にまみれていたけど・・・「もっと自分で開いてみて」とお願いした。
姉が片手で割れ目を開くように皮膚を横に広げる。
スゴクやらしい格好だった。
枕に顔を埋めながら姉が呟いた。
「焦らさないで・・・早く」
後から姉の中にヲレを入れると、「ンンッ・・・」と姉が声を漏らした。
わざと大きく出し入れをして、音を立てた。
途中で姉が違う反応をする角度があったので、今度はそこを狙うように腰を動かした。
たぶん、そこは姉の気持ちの良いポイントなんだろうと思う。
段々と姉は体を振るわせ始めて、最後には「アッ・・・アッ・・・」と小さな声を出しながら大きく痙攣をした。
姉は力が抜けてしまったのか、四つん這いにもなれずにうつ伏せに寝た。
その体勢では深く入れることが出来ないで、先端だけを浅く出し入れし続ける。
よく濡れているのでそれだけでも滑って気持ちが良い。
ヲレはすぐにうつ伏せになった姉の腰から背中に出してしまった。
姉の背中をティッシュで拭いていると、姉が後ろ手に手を伸ばして体液に濡れたヲレの物を触った。
ヲレが姉の背中を拭き終わると、ヲレの好きな口で綺麗にしてくれるのをしてくれた。
二人でベッドの上でゴロゴロとしていると、
「腕枕して」
姉が甘えてくる。
腕の上に頭を乗っけて体をくっ付けて来る。
「腕枕、久しぶりだから嬉しい」
姉がニコニコとする。
「姉ちゃん、嫌われたかと思って心配しちゃったんだよ?」
姉が腕枕をしている手と反対側の手を握りながら呟く。
ヲレが、「そんな事無いよ・・・」と言うと・・・。
「うん、信じてる・・・」
姉がヲレに抱きつきながら呟いた。
姉が勤め始めて1年ぐらいが過ぎたある日に、姉が深刻そうな顔をしていた時があった。
「どうしたの?」っと聞いてもなかなか話そうとしない・・・。
何度か聞いて、姉はやっと口を開いた。
勤め先に出入している人に、食事に誘われるので悩んでいたらしい・・・。
ヲレはその話を聞いて少し嫉妬をした・・・。
自分がまだ学生で頼りない存在だったから。
社会人で包容力のある男に姉が取られてしまうのではないかと不安になったから。
姉もヲレがそう思うのではないかと心配して話そうとしなかったのかもしれなかった。
ヲレは姉に色々と聞いた。
どんな奴なのかとか、会社の人に食事に誘われるのか?・・・とか。
姉が言うには今までにも何回か食事に誘われた事はあったが、やんわりと断っていたそうだ。
でも今回は同じ人に毎週誘われるという・・・流石に姉も断る理由が無くなってきたらしい。
ヲレが職場って若い人が多いのか聞くと、「会社の人は、おじいちゃんばっかりなんだけどねぇ・・・」と答える。
でも結構、他の会社の人が出向とかで出入りするらしかった。
ヲレは知らない敵に嫉妬っというより恐怖を感じていた。
普通に考えれば、姉は弟と恋愛するよりは、そういった出会いで恋に落ちるのが普通だし正常な事だ。
一般社会的な常識で言えば、ヲレには全然勝ち目は無い・・・。
何か心の中がザワザワするのが判った。
「で、姉ちゃんはその人の事はどう思うんだよ?」
今考えると少し刺のある言い方だったかもしれない。
姉は少し困った顔をしながら、
「どうって・・・どうも思ってないわ」
姉の言葉に少し安心したけど不安な気持ちは残った。
「もし、そいつが付き合ってくれとか言い出したらどうするんだよ?」
自分が馬鹿なことを聞いているのが、自分でも判った。
姉は困った顔をして・・・
「もちろん断るわ」
「でも姉ちゃん・・・ヲレなんかと付き合うよりも幸せになれるかもしれないよ?」
少し興奮気味になって自虐的なことを言っているヲレを姉がそっと抱き締めた。
「姉ちゃんの好きな人は毒男。そして毒男も姉ちゃんを愛してくれているでしょう?」
姉に抱き締められたまま、「うん・・・」と頷く。
少し間があり・・・。
「だったら、それだけで充分。他に何も誰も必要無いの。だから・・・『でも』とか『もしも』とかは言わないで、悲しくなるから。好きな人に、愛されて優しくされて毎日一緒に居られるんだもん、こんなに幸せな事ってないよ?」
姉に抱き締められながらそんな事を言われると、自分の中にあった変な気持ちがすぅっと抜けていく。
抱き締めた手の力を抜くと姉が体を少し離しジッっとヲレの顔を見つめる。
少し目が赤いのが判る。
「本当に嫌いじゃない?」
姉が真剣な顔をして聞いてくる。
「うん」本当は愛してると言いたかったけど照れて言えなかった。
そんな答えなのに姉は嬉しそうに微笑むとキスをしてきた。
くっ付いて、お互いに寄り掛かりながら会話をした。
姉が右手に嵌めた指輪を眺めながら呟くように言った。
「ねぇ毒男・・・姉ちゃん明日から毒男に貰った指輪を左手にして行ってもいい?」
ヲレは意味が判らなくて、「どうして?」と聞いた。
「ん・・・そうすれば個人でのお誘いは無くなるかなっと思って。それでもダメだったら将来を誓った人がいますって言うの」
そう言ってヲレを見ると、頬をツンツンと突付きニコっと微笑んだ。
「あ・・・でも毒男に変なプレッシャー掛けているんじゃないからね」
ヲレに取っては、それがプレッシャーでも良かった姉がヲレと一緒に居てくれるなら。
キスをしてお互いに優しく体を撫で合う。
舌を絡ませたキスが終わると姉が呟く。
「毒男・・・大好き」
姉がゆっくりと服の上からヲレの硬くなった部分を触る。
「そこも?」ヲレがクダラナイ事を聞いても、姉は真剣な顔をして答える。
「うん・・・全部・・・ココも」
そう言うとヲレの物を取り出し手でそっと握る。
「食べたいくらい・・・」
そう言うと口に含んだ。
ゆっくりと丁寧に舐め上げる。
チラッっとヲレを見て微笑むと「大好き」と呟き、また咥えた。
今度はヲレが姉にしてあげた。
姉のパンツと下着を脱がせて、脚を開く・・・姉が恥ずかしそうなドキドキとした表情でヲレを見る。
キスをしながら姉の感じやすい部分をゆっくりと、そして馴染んでくると指を入れながら触った。
敏感な部分に触る度に姉の体がピクンピクンと反応する。
ヲレはキスを止め、今度はそっちにキスをした。
姉の皮膚を少し引っ張り剥き出しになった部分を舐め上げる。
「ン、ンンッ・・・」
姉が耐えられないかのように体を反らし声を上げる。
ヲレは姉の中に指を出し入れしながら舐め続けた。
そのうち姉は「アッ!」と短い声を出して一瞬動きと呼吸が止まった。
「気持ち良かったの?」
ヲレが顔を上げて尋ねると、「うん・・・少しイッちゃった・・・」そう呟いた。
ゴムを付けて姉の中に入って行く。
お互い気持ちの良い寸前まで行っているから、入れるだけでも果てそうだったから。
普段、している最中はあまり声を出さないでいる姉が、その時は小さな声だったけどヲレの名前を何回も呼んだ。
「大好き」と言う姉に「ヲレも・・・好きだよ」と呟き返すと、姉が嬉しそうに抱き締めてくる。
深くまで入れて腰を擦り付けるように動かす。
姉もその動きに合わせるように腰を動かし始めた。
そのうち二人とも抱き合ったまま果てた・・・。
その後も暫らく抱き合ったままでいた。
呼吸が整うとヲレは体を起す。
姉は姉の中から引き抜かれたヲレの物をフニフニと手で触る。
体を起し、ヲレの物からゴムを外すと、また口に咥え綺麗にしてくれた。
翌日から姉は左手に指輪をして出掛けた。
昼休みに姉から来たメールに、「右手の指輪をしていた所だけ指が細くなっているよ不思議だね」なんてメールがきた。
夕方にもメールが届いた。
「毒男、安心してねv」と短い文章だったけど、何か安心した。